それによると30期の売上は前年度比148%の5758億円で、(株)ダイナムを抜いて業界トップに躍り出たものの、経常利益では逆に前年度比94%の78億円にとどまったことが報告され、昨年度実施した28店舗の新規出店が影響したとの見方が示された。鈴木社長は、「売上、稼働、サービスといった、こうした点にあまりに比重を置きすぎた。今期は投資効率を一段と高める必要がある」との考えを強調。既設店に閉める新規店比率を下げる一方、昨年度1.3回だった機械の入替サイクルの平均値を1.2回に引き下げる方針を説明した。同社の昨年度の機械入替総額は156億3876万4000円。前年度比156%となっている。
一方、昨年一杯ですでに保証書の発行が打ち切られている機械については、部品供給もストップすることなどを理由に、順次撤去はやむを得ないとの考えで、今後出てくる新型機の内容をみながら機種構成を改めて検討していく方針だ。
また新規出店に関する基本戦略については、「すでに展開中のエリアの密度を高めていきたい」(鈴木社長)で中国・四国地方といった未出店エリアへの出店には慎重な姿勢が示された。
30期の台当たり平均稼働はパチンコ機3万9166個。パチスロ機では1万5144枚。台当たり平均売上はパチンコ機3万6872円。パチスロ機は1万4133円という結果。