今回のセミナー「時代を勝ち抜くパチンコホール経営基盤の構築」を主催したSAPジャパンは、ドイツ法人のSAP AG100%出資の日本法人。企業の基幹業務向けコンピュータソフトウェアの開発販売、教育、コンサルティングなどを主要事業として、国内では1300社以上の各主要企業が同社のソフトウェアを導入している。
セミナーは、エンタテインメントビジネス総合研究所の藤田宏社長をはじめ、SAPジャパンソリューションアーキテクトの宍戸剛氏、ソフトウエアを実際に採用しているパーラー企業のアメニティーズの久保田雅一郎常務、三菱インフォメーションシステムズ第四事業本部ERP事業部の永井丈夫事業部長付が講師を担当。娯楽の多様化に伴いパーラー経営は店舗間競争だけでなく、ほかの娯楽産業との競争環境にさらされており、厳しい環境を勝ち抜くためには「ヒト・モノ・カネ・情報」を統合的に管理し、いかに効率的な舵取りを実践するかが最大の課題になるとして、今回のセミナーではとくに「ヒト」に焦点をあて、課題解決のための情報技術活用の在り方について紹介した。
セミナーでSAPジャパンの宍戸氏は、同社がパーラー経営企業向けにおこなったアンケートで、最大の経営課題が「人材育成」であった結果を示したうえで、その手法として「eラーニング」(PCネットワークを利用した教育)を活用すべきだとして、「業務の効率化を図ることができ、受講機会の拡大、さらに従来困難であった店舗デザインやパーラー運営の成功例などを視覚的に共有できる。また従業員のスキル情報の整備、企業理念の徹底も期待できる」と述べ、同社の扱うeラーニングソリューションを説明した。