同シリーズは、その名の通り昭和40年代に活躍した日本キックボクシング界の草分け的存在である「キックの鬼」こと沢村忠氏をキャラクター起用した機種。昭和44年から梶原一騎氏原作の同名漫画の連載が開始され、その後テレビアニメ化されるなど、当時の若年世代の憧れの的になるほどの一大ブームを巻き起こした。
最大の注目点は、『FK』タイプに搭載された業界初の機能である「突当」(とつあた)機能。この機能は、従来の「突然確変」「突然時短」とは違い、名称通り「突然大当たりが発生する」というもの。仕組みは、まず新規則によって可能になった液晶画面下部の上下2段スタートチャッカーを利用し、保留最大8個を実現。上部チャッカーは液晶画面の図柄変動に対応し、下部の電チューは盤面右下部のミニ7セグに対応。大当たり抽選はひとつであるため、図柄の変動は両チャッカーともに入賞順に消化され、ミニ7セグは1回の変動が0.65秒で消化される。下部電チューで大当たりした場合は液晶画面上に表示するため、見た目は突如大当たりが発生したかのような演出となる。
この『FK』は甘デジ仕様となっており、大当たり確率1/109、全大当たり後8回転の確変、その後12回転の時短が付加、6ラウンド出玉624個。その他、いわゆるMAXタイプの『F70』、ミドルタイプの『F60』と『B60』の全4機種がある。
なお、10月20日には東京上野の同社ショールームの展示会に沢村氏本人が来場し、マスコミの写真撮影に応じるなど、盛況を博した。