当初のスケジュールでは9月7日に選考委員会を開催し、同日選出された新理事長(候補)を 1週間後の15日の全国理事会で承認することになっていたが、台風の影響から理事会の開催予定日だった15日に選考委員会を延期、理事会を翌10月12日に延ばす方向で調整が進められている模様だ。
選考委員は、全日遊連の6委員会から代表理事各1名ずつ6名と、9地区ブロックの代表理事各1名ずつ9名、総計15名(ただし前執行部に入っていた副理事長は除外)で構成される予定だった。だが、東京ブロックから欠員が出たため、14名で編成されることが決まっている。
東京ブロックから欠員が出たのは、同ブロック所属の理事が7月20日に開かれた理事会以降、全日遊連から距離を置いていた東京都遊協の原田理事長一人だったため。原田理事長は7月15日の臨時執行部会で、山田理事長の店舗で風適法違反が見つかった問題を受け、全日遊連の公務多忙により自店における管理責任が行き届かなかったのは山田体制を支えた執行部にも責任の一端があるとして執行部の総辞職を要求。これが否決されたことから同19日、全日遊連の副理事長職の辞職願いを提出していた。
一方、全日遊連は7月20日の理事会で東京都遊協の原田理事長から要求されていた執行部総辞職の提案を改めて否決、山田体制の続投を決議していたが、8月5日の臨時執行部会でこれを撤回。原田理事長の要求にあった山田理事長以下の執行部総辞職を決議、同10日の臨時理事会で承認を取り付けていた。
なお、全日遊連が昨年3月に策定した「理事長選考実施要領(マニュアル)」によると、選考委員会における被指名人(新理事長)の選任は原則として選考委員全員の同意が大前提。ただし全員の同意が得られない場合は、過半数を得た被指名人を新理事長として選任することになっている。可否同数の場合は否決となる。