同日、記者団からとくに質問が集中したのは、10月に開催予定の「手軽に安く遊べるパチンコ・パチスロキャンペーン」イベントで、7月20日の定例会見で報告されていた「規模縮小」について、改めて経緯説明が求められた。
このイベントは当初、キャンペーンに賛同を表明していた業界15団体の共催で計画が進められていたが、イベントにかかる費用負担をめぐって15団体のうち5団体で予算化が間に合わない状況が発生。これを受け全日遊連は先月20日の理事会で予算の見直しに伴う方針転換を確認し、一般ファンからパーラーへ対象の軸を変更するとともに、全日遊連の単独予算の方針に切り替えていた。
山田理事長は、(1)単独予算でも15団体共催に変わりないこと、(2)15団体の予算化がそろうのを待って次のイベント費用に他団体の拠出金を充当したいこと、(3)イベント対象の軸をパーラー側に移行しつつも、一般ファンへの呼びかけを予算のかからない手法で実施したいこと???を説明。とくに(3)の「予算のかからない手法」については、パーラーが日常的に作成・配布している「チラシ」の空きスペースを活用させてもらい、キャンペーンが目指す「安く遊べる遊技機」を総称する「愛称」募集に関する告知文を掲載。あわせてイベントの開催案内も併記するというもので、今後、全国の傘下組合員に理解と協力を求める一方、掲載データをホームページから簡単にダウンロードできる環境整備を急ぎたいと報告した。採用された愛称にはロゴマークの作成も検討されている。なお(2)の「次のイベント開催」については、来年6月末のキャンペーン終了時まで複数回が想定されている模様だ。
また席上では、「次のイベント」以外のキャンペーン推進策として、全国各地にある遊技機メーカー各社のショールームを活用した一般向けの「メーカーイベント」の開催が15団体の協議の中で浮上していることも報告され、安く遊べる遊技機の展示会に一般の関心を引くような仕掛けの構築にも取り組みたい考えが示された。