アドアーズ決算説明会で減収増益を報告

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 アルゼグループのアドアーズ(株)(東京都江東区/鈴木英一社長)は5月25日、江東区内の『東京ビッグサイト』で金融機関関係者や経済アナリスト、マスコミ関係者を対象に、決算説明会を開催した。同社はアミューズメント施設(8号営業)の運営および設計・施工、アルゼと連動する形でパチスロ機のレンタル事業を展開。現在、首都圏を中心に67店舗のアミューズメント施設を運営している。

 2006年3月期の同社の決算は、売上178億8700万円(前年比94.6%)、営業利益10億9800万円(同169.4%)、経常利益10億4600万円(同172.3%)で、減収増益の結果が示されたことを報告した。

 この結果について鈴木社長は、「中核のアミューズメント部門の売上は前期比1億7500万円減少したが、今回の減収の最大要因は施工・工事部門。諸般の事情により、約12億円の減少となった。ただ、この部門については売上原価も売上の減少分と同水準の金額が削減されたことから、結果的に売上総利益(売上から売上原価を差し引いたもの)については前年実績をわずかだが上回ることができた(売上総利益は前年比102.1%の33億3100万円)。また営業利益ならびに経常利益が大きく押し上げられた点については約3億5000万円の人件費の削減効果が大きかった」と説明した。

 一方、同社のアミューズメント施設が駅前店舗を展開されている点に関連して鈴木社長は、「確かに校外店優位に情勢は推移しているが、大店法の見直しなど、時代の揺り戻しから駅前型の価値は必ず上向いてくると考えている。また、時代のニーズに即応していく観点から、新業態への転換も当然視野に入ってくるが、リラクゼーションやインターネットカフェとの複合を積極的に検討していきたい考えだ。インターネットカフェについては単独出店も予定している」と述べた。今期のインターネットカフェの出店は増床、階層転換、単独出店を含め5店舗が予定されている。同カフェではオンラインゲームも提供したい方針だ。

 また、アルゼと連動するパチスロ機のレンタル部門に関する07年3月期の売上目標については前年比33.4%増の10億円を目指す方針が示されている。

 今年3月末に行われた筆頭株主の異動で、同社の筆頭株主はアルゼからGF投資ファンドに変更され、アルゼの持ち株比率は従来の62.3%から30.1%に低下。GF投資ファンドの持ち株比率は32.1%という内訳だ。アドアーズの資本金は40億円。

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