埼玉県遊協総会に警察行政の姿なし

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 埼玉県遊技業協同組合(山田茂則理事長)の第39回通常総会が5月19日、さいたま市内のホテルで開催され、平成17年度の事業報告や収支決算、平成18年度事業計画案や収支予算案など、上程された議案は原案通り、可決・承認された。ただ、総会の来賓席に埼玉県警察本部からの出席者はなく、来賓挨拶では、埼玉県暴力追放薬物乱用防止センターの清水泰司専務理事だけが祝辞を述べた。総会後の懇親会場にも埼玉県警関係者の姿はなかった。

 毎年この時期に開催される全国各都道府県の遊技業協同組合の総会には、監督官庁である各警察本部から行政官が出席し、各パーラーへの要望や警察業務への協力に対する謝辞等を述べるのが通例。総会に警察行政官が出席しないことは極めて異例といえる。昨年の埼玉県遊協の総会には、埼玉県警生活安全部の理事官が出席し、祝辞を述べていた。

 今回の警察行政官の欠席について、埼玉県遊協側からはとくに説明は行われなかったが、昨年5月に山田理事長が経営する東京と埼玉の全6店舗に警視庁と埼玉県警の立入調査が入り、東京の1店舗でゴト対策部品の無承認変更が発覚したことがその要因として考えられる。また、今年1月には、山田理事長の経営法人と、当該店舗の当時の店長に対して、それぞれ30万円と20万円の罰金刑が出ており、こうした県遊協トップの一連の不祥事が県警側から距離を置かれる恰好となった可能性として考えられる。

 また、山田理事長は次期全日遊連理事長に内定が決まっているだけに、今回の埼玉県遊協総会への埼玉県警の不参加は、全国組織としても懸念材料となりそうだ。なお、全日遊連の通常総会は5月30日に開催される予定。

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