再建中の城山観光、初年度計画達成など順調

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 2006年4月から経営再建中のパーラー経営の城山観光(鹿児島県鹿児島市、大西茂社長)は3月22日、再建計画の初年度の進捗状況を発表。売上高は計画を達成し、本業の利益については計画を大幅に上回ったことがわかった。また15年間としていた債務返済期間は資産売却が順調に進み、計画より短縮できるとの見通しも明らかになった。3月23日付けの西日本新聞が報じた。

 具体的な数字は公表されていないが、2007年3月期決算(見込み)は売上高が初年度計画を達成し、経費節減効果で営業利益は約20%、経常利益は約40%と、いずれも計画を上回った。また、約30の不動産や事業の売却は本年度内にほぼ終える見込みで、売却益が特別利益に計上されるため、債務返済期間が短縮できる見通しになった。

 城山観光の大西社長は「県民の支援と社員の努力で再建は順調。2年目は(効率的に経営を進める)巡航速度の年にしたい」などと述べている。

 城山観光は06年4月、「私的整理ガイドライン」に基づいて経営再建を開始。再建計画は、有利子負債6百数十億円を圧縮するため、金融機関から債権放棄など約300億円の金融支援を受けることや、本業のパーラーとホテルに事業を絞り込み、他の事業からは撤退することが盛り込まれている。

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