必殺仕事人シリーズは2001年の初代からはじまり、2作目の激闘編(03年)へとつながっていた同社の代表的なキラーコンテンツ。今回発表された『III』は、前作『激闘編』で7インチだった液晶サイズを12インチワイドに拡張(初代は5.5インチ)。激闘編でファンの度肝を抜いた“閃光X斬り”演出を踏襲しつつ、新たに“豪剣フラッシュ”という新ギミックを搭載。盤面右のサヤが振動、豪剣が抜かれ電光が発せられると期待感が高まる仕組みになっているなど、ほかにもシリーズ最高傑作と呼ぶに相応しい充実ぶりが随所に光っている。
また今回から採用された新枠『スタジアム』では、本体演出と連動して可動する「エキサイトビーコンライト」(枠の上部と下部にそれぞれ5つの球体ランプを配置したもので、本体演出にあわせライト自体が回りながらあらゆる方向に閃光を放つ)や期待感の高まりとともにハンドルから光が発せられる「P-フラッシュ」、さらに最先端のフルレンジスピーカー「3Dサウンドスピーカー」が搭載されている。
スペックはミドルスペックでありながらやや甘めの1/308.5。確変突入率は65%(16R確変50%、2R確変15%)、特賞出玉は約1500個(16R×8カウント)という内容。平均出玉は約4900個だ。納品は4月15日から。
15日のプレスカンファレンスで挨拶した同社の榎本社長は、業界活性化にはスター機種の登場が不可欠になるとの認識を強調。「たとえば女子ゴルフ界では宮里藍ちゃんのようなスター選手が登場して一挙に活性した」と述べるとともに、「今回のシリーズ最新機種はスター機種を目指して当社が満を持して発表するもの。少なくともパチンコブームの足がかりになればと思っている」と語った。また、この同機を発表するタイミングにあわせ同社独自の「好きですパチンコキャンペーン(仮称)」を展開する方針も発表し、「具体的な内容は今後詰めていきたいが、テレビやラジオなどのメディアを通じてできるだけ多くの人にパチンコをやってみようと思ってもらえるように強く訴えかけていきたい」との考えを伝えた。