同展示会は8月26日の大阪を皮切りに、9月中旬過ぎまでに、福岡、東京、名古屋、沖縄、広島、仙台、高松の順で全国の主要8拠点で開かれている。
シリーズ第3弾となった『III』の最大の特長は、台の下皿から落とした玉を一旦玉箱にためられる『I』のフレームと、島工事不要で各台計数スタイルへの転換を実現した『II』の特性を組み合わせた点。
『I』は前板の下の各台に計数ユニットを設置。連続大当たりで玉が入りきらなくなった場合や遊技を終了する場合に玉箱から玉を計数ユニットに流し込む形になっていたが、今年2月に発表された『II』は計数ユニットを用いずにCRユニットの中に計数センサーを設置、台の下皿から落とされた玉がたまることなく箱形の玉受台につくられた自然勾配を転がってユニット最下部に吸い込まれる形式になっていた。センサー通過後の玉はアウト玉回収ラインに流し込まれる仕組みで、ユニットを交換するだけで既存島をそのまま活用、島工事不要で各台計数スタイルへの転換を実現していた。
『III』では、『II』と同様、島工事不要でスタイル転換ができるほか、ファンに対して玉箱に玉をためられる楽しさを保っている。玉箱からユニットへの玉搬送については同社が独自に開発した搬送スクリューによる揚送方式が採用されている。発売は10月から。
発表会見に臨んだ松波社長は「この『III』の投入で各台計数の業界標準化に一段と弾みをつけたい」と述べた。
なお、パーソナルシステムの導入店は、『II』の登場以降急増しており、今年3月末で85店舗だったものが8月末で167店舗まで拡大している。