今年1月までにパーラー経営から撤退していた青森の老舗食品スーパー「マルエス主婦の店」が7月14日、破産手続き開始申し立ての準備に入ったことがわかった。翌15日付毎日新聞電子版などが報じている。
同社は1958年に法人化。津軽地区初のスーパーを弘前市に開店し、83年にはパーラー経営に事業領域の拡大を図り、ピーク時の00年から03年までに計100億円台の年商を維持していたという。
しかし競争激化などを理由に昨年の年商が約74億円までにダウン。今年1月にパーラー部門から撤退するとともに食品スーパーも9店舗に縮小していたことが伝えられていた。
報道によると同社は7月14日付で全従業員を解雇。9店舗のうち3店舗は八戸市に本社を構えるスーパーマーケット「ユニバース」に事業譲渡される。解雇された従業員の一部はユニバースに再雇用される模様。
経営悪化の理由についてマルエスでは原油および原材料価格の高騰に伴うガソリンや食料品の値上げが個人消費を冷え込ませたと話しているという。