6月11日に鹿児島市内のホテルで開かれた第92回九遊連(九州地区遊技業組合連合会)の総会で遊技機の販売方法をめぐる質疑が浮上。「抱き合わせ販売や多台数優先販売がいまだ行われている。また今回の洞爺湖サミットに伴い入替自粛を決めたが、この決定がこうした販売方法の是正や、機械代の抑制につながっていないと感じるが、こうした現状に九遊連、全日遊連としてどう考えるのか」と解答を求める場面がみられた。
これに全日遊連の機械対策委員会担当の金本正浩副理事長(福岡県遊協理事長)が応じ、昨年明るみ出た一つのトラブルをキッカケにパーラー側の苦情を受け付ける相談窓口が日工組および日電協加盟の全メーカーにすでに設置されていること、しかし相談件数がごくわずかにとどまっている現状などに触れながら、「こういうスキームができたことそれ自体は一歩前進と評価できるが、これで十分とはいえない。ただこの問題の抜本的な解決を目指すにはメーカーとの対立一辺倒では策がないと考える。現行の商慣習の何がどう不当なのかを論理的に明確化していくことが重要だ」と指摘した。
また金本副理事長は温暖化対策の観点から廃棄台の排出抑制が今後の重要課題になるとの認識を強調。廃棄台を抑制する方向付けの一環として抱き合わせ販売や多台数優先販売の是正を位置づける考えを示した。
同日の総会には九州全域から組合員ら647名が出席した。