「攻略法はあるのか」、都青年部会がフォーラム

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 東京都遊技業協同組合青年部会(山口俊一部会長)は12月17日、都内で「第22回フォーラム110」を開催、一般のパチンコ・パチスロファン、業界関係者ら約200名を招待して「パチンコ攻略法は本当にあるのか!?」をテーマに、人気コメンテーターのデーブ・スペクター氏らをゲストにトークショーを行った。

 今回のフォーラムのテーマとなる「パチンコ・パチスロ攻略法」については、インターネットや雑誌等で「必ず勝てる!」「年収○百万円!」などの広告等が散見され、被害なども出ていることから、その疑問にパーラー経営者とメーカー関係者がトークショーで答えるというもの。

 トークショーにはデーブ氏のほか、コーディネーターとして大崎一万発氏、業界側のコメンテーターとして遊技機メーカーからSANKYO商品本部の岡部勝也氏、三洋物産設計部の保谷誠氏、ニューギン研究開発本部東京開発部の安田幸永氏、パーラー経営者から青年部会の山口部会長、金子匡秀幹事が参加した。

 デーブ氏は攻略法の有無について「本当にそういう方法があるなら他人に情報を出すより自分たちでやってしまうのではないか」と疑心暗鬼したものの、来場したファン50名に対し「ある手順を行うと大当たりとなる攻略法が実際にあると思う?」と質問した結果、約4割がその存在を肯定した。

 こうした結果等を踏まえ、三洋物産の保谷氏は「メーカーは何かの手順によって当たるパチンコ台を絶対に造らない」と強調。その理由として「規則に違反し、保通協の試験に合格しない」、「(売るときに仕込んでも)検定取消処分となりホールから撤去され、多額の補償金が発生する」、「検定取消処分になると5年間、新台を売れない」ことを挙げ、そうした機械を造るリスクの大きさを説明した。

 店側の意見としては山口部会長が「実際に攻略法があったら商売にならない」とコメント。大崎氏も「パチンコで簡単に大当たりできる方法があれば僕はここにはいない。打ちに行っている。働く必要がない」と述べた。

 また、現在のパチンコ機で勝率をアップさせる方法についてニューギンの安田氏は「ハンドルにストップボタンが付いているが、保留が満タンになった時などに使うと貸玉の使用の軽減できる。こうした技術介入を自分の判断で使ってもらうことが攻略といえるかもしれない」と述べた。

 一方、店側の遠隔操作について質問したところ、「ほとんどない」との回答が4割程度にとどまり、店側が不正をしていると見ているファンが多いことが示された。この点について金子幹事は、許可取消など店舗側のリスクを説明、「100%ないとは言い切れないがほとんどのお店で不正がない」と伝えた。

 最後に山口部会長が「攻略法はないという認識をぜひ持ってほしい」とファンに訴えたほか、保谷氏は「変な情報に惑わされることなく、楽しく遊んでもらいたい」と語った。

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