パチンコチェーン企業のダイエー(福島県会津若松市/金宮秀明社長)はこのほど、地球温暖化防止に貢献する取り組みとして業界初となる「カーボン・オフセット・ユニフォーム(CO2排出権付ユニフォーム)」の採用を決定。6月から経営する全26店舗で使用を開始する。
採用されるのは、福島ミドリ安全(福島県郡山市/白石武彦社長)製のユニフォームで、ユニフォームの購入分に応じたCO2排出権を得ることができるというもの。ダイエーは神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山形、福島の各県に展開する全26店舗を対象に約6500点のユニフォームを購入することで約32.5トンのCO2排出権を獲得。日本政府のCO2割当量口座簿へ無償償却目的で移転させることにより、日本の京都議定書削減目標である2010年度の1990年比6%削減の達成に寄与したい考え。ユニフォーム購入による排出権量としては国内最大規模という。
一方、ダイエーはこの取り組みとは別に、自治体や中小企業のCO2削減に大企業が資金や技術面で支援することで削減分を活用できる、政府が推進している「試行排出権取引スキーム」にも参加する予定。このスキームでは、今回獲得したCO2排出権を同社の目標とするCO2削減量に充当することもできるという。