建築工事やマンション分譲のほか、パチンコ店の施工などを展開していた(株)ジョー・コーポレーション(松山市/中岡大起社長)が1月21日、松山地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンク等によると、負債額は約90億円という。
同社は1964年に設立。2000年に(株)中岡組から現在の商号に変更した。建築工事のほか不動産売買、分譲マンションの「サントノーレシリーズ」などを展開し、06年12月期には年売上高341億1800万円を計上していた。また、これまでにパチンコパーラーなどアミューズメント施設も四国エリアを中心に200棟以上を手がけていた。
しかし、07年6月の改正建築基準法の施工に伴う着工の遅れや、景気低迷によるマンション販売の不振、パチンコ業界の低迷等により受注が減少。07年12月期の年売上高は約244億1800万円に落ち込み、約15億6800万円の当期純損失を計上していた。こうした中、事業規模の縮小や人員削減など再建に取り組んでいたが、受注落ち込みに歯止めがかからず、再建計画にも支障をきたし今回の措置となったと見られている。