今回の広告アワードは販促物、店舗の雰囲気作り等を含めた年末年始営業の見せ方がテーマ。単にデザイン等を評価するのではなく、ターゲットを絞りそれに合わせたコンセプト、デザインがなされているかが評価の対象となった。
各チームが実施内容とそれに伴う稼動変化をプレゼンする方式で、山水、西武、大和商事、富國物産の4企業から5店舗が参加。
それぞれの立地、客層に合わせたプレゼンを行ったが、一般の投票、審査員の審査の結果第1位に選ばれたのは、大和商事・ニュー後楽園の「地域一番のクリスマスツリーを目指す」。これは地域で一番大きなクリスマスツリーを店舗ビルに設置し存在感を示すとともに、点灯式等の作業を通じて地域との交流を図り、店舗の存在を認知してもらうという試みであった。
審査委員長を務めた諏訪東京理科大学共通教育センター・篠原菊紀教授は、脳から分泌される物質と感情の関連性に触れながら、
「快感を予測させることで興奮させることが出来る。この過程をお客様にどう学習してもらうかが大切だ」等と解説。
また、今回講演を行い審査員としても参加したボンペイ吉田氏は、
「年末年始で行ったことが具体的にどのように稼動に影響を与えたのか、詳しい検証こそが最も重要」と総括した。