この実数値は調査対象ホール1万1579店舗のうち有効回答を得られた9512店舗の年間電気使用量と、それに基づくCO2換算値。有効回答店舗数は前年比3店舗減の9666店舗で、カバー率は同2.2ポイント増の82.1%だった。調査対象ホール数に換算した推計値は前年比14万t-CO2(3%)減の447万t-CO2。
全日遊連では07年9月に「環境自主行動計画」を策定。07年度を基準年に、08年度から12年度までの5年間について前年比で毎年3%ずつ削減目標を上積みする方針を掲げている。年平均に換算すると07年度比9%の削減目標だ。ただし全日遊連では年度目標の達成が難しい場合でも、行動計画の最終年度にあたる12年度1年間の排出量が基準年の07年度に対して15%削減されることを最低ラインに据えている。
3%ずつの上積み目標をベースとすると09年度のCO2排出量は07年度比で6%の達成が求められる。基準年07年度の排出推計値は471万t。09年度の447万tは07年度比5.1%で、経過目標の6%にあと一歩及ばなかった。
一方、実数値では、07年度の362万tに対して09年度は367万tと1.4%増えており、実数値ベースでは経過目標から大きく遠ざかっていることがわかった。
全日遊連では行動計画の実現を目指して日遊協、同友会、余暇進、PCSAの他のホール4団体と協調体制を構築。「ホール5団体小委員会環境実務者会議」を設置し、四半期毎に季節に応じて省エネノウハウを全国ホールに発信するなどエコ対策に力を注いでいる。