ダイナム「香港上場」会見、海外ビジネスも視野

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 ダイナムジャパンホールディングス(佐藤洋治社長)は8月9日、都内で記者会見を開催。8月6日に香港証券取引所に上場したことを報告した。

 パチンコホール企業の上場は史上初。香港市場への日本からのプライマリー上場(単独上場)としても今回が第一号となった。

 調達した資金は約160億円。うち75%を向こう3年間に計画する75店舗の新規出店に投資する方針。残り25%のうち10%はM&A、5%をIT関係の投資に回し、10%を運転資金に充当する計画だ。

 香港を選択した理由について佐藤社長は、成長するアジアの勢いを取り込み、将来のビジネス拡大を模索していくためと説明。「パチンコホールビジネスを通じてサービス業あるいは接客業として培ってきたものがあり、このノウハウを海外で活かすことも考えられる。またエンタテインメント関連の新たな事業展開も考えられる」と語った。

 また将来的に日本にカジノが認められた場合のカジノ経営への参入ついて佐藤社長は「興味はある。ただ現時点では具体的な構想は一つもない。海外でのカジノ経営についても同じだ」と応じた。

 一方、今回の香港での上場の目的について佐藤社長は、「当社は89年から4大卒の新卒採用を始めた。しかしパチンコホールに就職することへのご家族の理解はまだまだ進んでいない。社員のためにも社会的ステータスを高めたかった」と説明。「少子高齢化が進む日本とは対照的にアジアの成長力は力強いものがある。この勢いを取り込み、海外でビジネスチャンスを探るステージとして香港が最適だと判断した」と付け加えた。

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