重症心身障害児施設に42年間途切れず寄付

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島田療育センターの関係者と「守る会」の世話人ら。当日はセンターから「守る会」に感謝状が贈られた。

 東京・多摩市にある重症心身障害児(者)施設・島田療育センターを支援する業界有志の「島田療育センターを守る会」(松下恵代表世話人)は3月23日、都内で活動報告を行い、平成28年度分の募金234万1,833円を同センターに寄付したと報告した。

 この寄付活動は、守る会の世話人が業界関係者らに募金を呼びかけ、毎年同センターに寄付しているもの。昭和50年度から継続し、今回で42回目の寄付となり、累計寄付額は2億4,642万7,840円となった。

 報告会で、島田療育センターの山川常雄理事長は、「今日に至るまで一度も途切れることなく毎年ご寄付をいただき、累計額は2億5000万円近くになっている。入所者も高齢化、重度化し、建物や医療機機器も現状に合わなくなっている。ご寄付は、利用者のため、建物のために活用させていただいた」と謝辞を述べた。

 守る会の松下代表世話人は、募金の呼びかけに協力してくれた多くの業界関係者に対し、改めて感謝の言葉を述べた。

 平成28年度分の寄付は、昨年12月に病棟で行われたクリスマス会に振る舞ったクリスマスムース(ケーキに代わるもの)や新しい食器洗浄機の購入、病棟の床の修繕などに活用したことが報告された。

 島田療育センターは、昭和36年に設立された日本初の重症心身障害児(者)施設。設立にあたっては、当時の東京・日本橋遊技場組合長だった故島田伊三郎氏が私財を投じて1万数千坪の土地を購入、寄付した。センターの経営難が取り沙汰された際、東京の遊技業界の有志らが「守る会」を発足させ、募金を呼びかけ、昭和50年から毎年寄付を行っている。

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