パチンコで生活困窮、近大空手部員が窃盗

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 強豪で知られる近畿大空手部の男子部員(19)=経営学部1年=ら少年2人がひったくり容疑で1月30日に逮捕された窃盗事件で、容疑者の男子部員が大阪府警の取り調べに対し、「パチンコで生活費を使い果たし、金に困っていた」と犯行の動機を供述していることがわかった。2月10日付産経WEST(webニュース)が報じた。

 事件は昨年12月22日に大阪府東大阪市内の路上で発生した。自転車の前かごに現金11万円入りの手提げかばんを積んで走っていた男性(44)が、自転車で追走してきた男子部員らに追い抜きざまにひったくられた。

 報道によると男子部員は逃走中に乗り捨てた自転車から割り出された。男子部員らは犯行当時現場に居合わせた府警捜査3課の女性巡査長の追跡にあい、自転車を乗り捨てて逃走していた。もう一人の少年は男子部員の友人のアルバイター。

 今回の逮捕を受け近畿大は2月10日、男子部員の退学処分を発表。また空手部には1ヶ月の活動停止処分を決めた。

 近畿大空手部は全日本大学空手道選手権大会で男女ともに全国最多の優勝を誇る強豪(男子15回、女子7回)。近大では2020年の東京五輪に向け、重点強化指定クラブに選んでいた。しかし今回の事件を受けて指定を取り消している。

 警察庁は2月3日、犯行動機を細分した2015年と2016年の2年分に関する刑法犯総数の公表に踏み切った。それによるとパチンコに絡む2016年の刑法犯は前年比334件(33.6%)増の1,329件だった。同年中の刑法犯全体の総数は約33万7,000件。

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