他の遊技分野に対抗し得る業界に再構築

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 長野県遊技業協同組合は5月22日、第51回通常総会を開催した。

 青松英和理事長は挨拶で、「近年少子高齢化の時代を迎え、客層の中核をなしていた団塊の世代の著しい減少や、スマホゲームに代表されるパチンコ・パチスロに取って代わる新たな遊技環境の出現で経営環境は非常に厳しい状況」と前置きしたうえで、「我々業界も70年余過ぎ、至るところで制度疲労が顕在化してきた。本総会で顕在化した諸問題を総括して、新しく台頭してきた他の遊技分野に対向し得る業界に再構築するターニングポイントにしなければならない」と組合員のより一層の奮起を促した。

 記念講演では長野県警察本部生活安全企画課の二之宮利清許可事務担当室長管理幹が「健全営業の推進について」講演。二之宮氏はパチンコへの依存問題に関し、「パチンコへの依存問題は射幸性を伴う遊技を提供しておられる業界において最優先に自ら積極的に取り組むべき課題であると認識され、これまで以上に早急かつ着実に対策を進めていくことが大切。この問題解決に業界が積極的に取り組んでいただくことにより、パチンコ遊技において国民の理解を得ることにつながると思う」と、業界の最優先課題であることを強調した。

続いて長野県精神保健福祉センターの小泉典章所長が「ギャンブル依存症について」と題し講演。ギャンブルはアルコールや薬物依存症と違い、禁断症状が出ないため気付かない人もいるが、ギャンブル依存症は存在すると前置きしたうえで「病院や相談機関に診察してもらい、依存症もしくは恐れがあると診断された方の、パチンコ店入場規制も視野に入れてはどうか」と提案した。

 議案審議では上程議案を全て可決・承認。また任期満了に伴う役員改選では青松英和理事長を再任した。

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