【SDGs特集|ホール事例②】株式会社 地球のために

パチンコで遊ぶことが環境保全になる

遊んだ分だけ木が増えるという遊技客と一緒に取り組める「植林ぱちんこ」。地球温暖化など環境問題が取り沙汰される中、ユーザーへの理解が得られやすく、集客手段としても活用できるのが特徴だ。

植林ぱちんこは、遊技客が遊んだ分だけ木が増えていくというレジャーとSDGsを組み合わせた取り組みで、店内の総回転数を集計して総回転数に基づいて植林本数を決定し、店舗が植林本数分の寄付に協力するというもの。店内のサイネージには回転数にあわせて植林本数が増えていく様子が表示され、環境保全に取り組む店舗としてイメージアップにつなげられるほか、遊技客からの共感が得られやすいのが特徴だ。

「植林ぱちんこ」を導入する大阪市内のパチンコホール《Q-Bang!》。植林本数がリアルタイムで分かり、遊技客にその取り組みが認知されやすい。

 

導入店舗での直近のユーザーアンケートでも、「植林ぱちんこを通じて、持続的な社会や未来の発展に貢献していると感じるか」の質問に、69.8%が「感じる」「やや感じる」と回答。また、「実施していることで再来店したいか」との問いにも62.8%が「そう思う」「ややそう思う」と答えており、来店動機の一つになっている。

植林ぱちんこによる植林活動は、提携先の公益財団法人オイスカを通じて、タイやフィリピン、インドネシア、ウズベキスタンなど世界各地で実施されており、温暖化防止対策や沙漠化防止対策などに直接的に寄与している。

ウズベキスタン/沙漠化防止プロジェクト

「植林ぱちんこ」が支援する植林活動の一つで、沙漠化したアラル海での植林を進めるプロジェクト。沙漠以外でも、子どもたちが学校の校庭で苗木を植え、自分たちの手で育てていく取り組みにもつながっている。アラル海は世界で4番目に大きい湖であったが、今では湖水が干上がり、沙漠化が問題となっている。

植林ぱちんこを展開する㈱地球のために(大阪市)の内藤勝好代表は、「コロナ禍では業界へのバッシングが起こり、パチンコで遊ぶことへの後ろめたさなどでファンが離れました。そうした中で、遊技することで手軽に社会に役立つ仕組みを作りたいとの想いから生まれたのがこの活動です。業界のイメージアップにつながり、新規のユーザーや離れたファンへのアプローチにもなると考えています」と想いを話す。

植林ぱちんこによって植えられた樹木はすでに2万本を超えている。猛暑が続き、環境問題に意識が向けられている今、遊技客と一体となって始められるSDGs活動として、注目してみてはいかがだろうか。