東京都遊技業協同組合は5月21日、東京・水道橋の東京ドームホテルで第58回通常総代会を開催した。
総会にあたり挨拶した阿部恭久理事長は、組合員へのお願いとして依存問題対策への取組みを指摘。「大阪IRの開業が5年後の2030年に控え、この先、ギャンブル依存に関する理不尽なバッシングが必ず起こると思う。これまでも各店舗において自己申告・家族申告プログラムの導入をはじめ、依存問題対策に取り組んでいただいているが、アドバイザー講習に加え、e-ラーニング『パチンコ・パチスロ依存問題基礎講座』についても全店で活用していただきたい」と、業界が進める依存問題対策への協力を求めた。
さらに、今後の自身の抱負として、「地域にパチンコ店があってよかったと言われる環境を整えていきたい」と表明。「遊技産業で働く全ての従業員の方々が誇りをもって仕事に向き合えるようにしていきたい。遊技産業への偏見はまだまだ多くあるが、昨年パチンコ・パチスロ産業21世紀会で発表した『遊びの力で、心を元気に。』を一つの標語として、遊技産業を元気にしたい」と強調した。また、パーパスの実現には組合員の協力とともに、遊技産業議員連盟との繋がりも不可欠だとし、この夏から議連との直接的な橋渡し役を全力で務めていくことに意欲を示した。
議事では2024年度の事業・決算の各報告、25年度の事業計画・収支予算案など、上程した議案を全て可決承認した。同時に行った臨時理事会では、副理事長の退任に伴い、新たに郷邦壮氏を副理事長に選任した。