【コラム】パチスロ市場を紐解く!~射幸帯別視点での解説~

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弊社(メイドインサービス)は、厳しい市場下で“勝ち残る”ための機種分析や設定指南を、毎月のwebセミナーにて実施しております。その中から弊社データ実績による分析や考察例をご紹介してまいります。

機械性能の上昇と特徴の多様化が進む現市場では、機械特性の多角的な把握がより必要性を増してきます。今回は弊社の分析手法の一つとなる射幸タイプ別シェア実績(表参照)から見た考察となります。

まずはAT機で構成される「高射幸タイプ」の各指標の値をご覧ください。平均粗利額では、『ジャグラー』が属する「低射幸タイプ」の約2倍、設置と粗利のシェアギャップでは低射幸タイプが約マイナス9%に対し高射幸タイプはプラス13%と、営業上の利益貢献に22%の差があることが明確となっております。高射幸AT機が担う営業上の役割の重要性をご理解できるのではないでしょうか。

一方、稼働・粗利面で最も実績が低い「低―中射幸タイプ」は、ノーマル機ではなく9割以上が高射幸タイプと同様のAT機で構成されています。しかし稼働や粗利の実績は低く、先のシェアギャップで見ても2番目に設置シェアが低い「中―高射幸タイプ」比でマイナス5%程度となっております。同じAT機でも実績が出せていない射幸帯であることが明らかと言えるでしょう。

同じAT機のカテゴリでも射幸強度の違いを区別してみることで、実績差が際立つ結果となりました。このことからも実績データを見ていく際に多角的な視点が必要と感じられます。

また、設置シェアは市場トレンドの反映となります。自店はどこの比重が高いのか、全体バランスはどうなのかを考えることも、今後の機械購入・撤去、設定投入に際して有効な判断をするための近道となるでしょう。

◆プロフィール
中野大輔
㈱メイドインサービス 事業戦略部 部長
大手メーカーで約20年間勤務。開発職・マーケティングの経験を活かし、現職では全国ホール企業の経営/営業支援および複数遊技機メーカーの開発支援に携わる。特にパチスロメーカーの開発支援で実績を上げており、開発戦略参画から製品企画・評価検証まで多岐に活躍。

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