つい先日、KIBUN PACHIPACHI委員会よりラッキートリガー3.0プラスが発表になりました。本日は、そんなラッキートリガー3.0プラスについて簡単に解説したいと思います。
まずは、ラッキートリガーについてのおさらいです。
2024年3月より ラッキートリガー1.0導入開始
2024年7月より ラッキートリガー2.0導入開始
2025年7月より ラッキートリガー3.0プラス導入開始
LT2.0は1.0よりもLT突入率を高めることが可能になりましたが、3.0は更にLT突入率を高くすることが可能になります。また、これによりラッキートリガー突入率をあえて低くするために搭載されていた通称「チャージ演出」の割合を更に下げることが可能になりました。
現状、e機の確率は1/349が最下限ですが、基本的に1/349までの図柄揃いであればチャージ演出はLT3.0プラスほぼ不要になると思われます。勿論、図柄揃いが1/399や1/499等の更に確率が深いスペックはチャージ演出を搭載しないとそもそも実現が不可能です。
ここまでは3.0の内容となりますが、今回はこれに新たに「プラス」がついておりますが、このプラスとはプラスαの機能が新搭載されているということです。この新機能とは主に右打ち中のゾーン(状態)が複数持てるようになるというものです。具体的には以下の通りです。
<従来機>
RUSH … 継続率約70%
上位RUSH … 継続率約85%
※今までは基本的には2通りまでのRUSHしかなかった
<LT3.0プラス機>
RUSH① … 継続率約65%
RUSH② … 継続率約73%
RUSH③ … 継続率約80%
RUSH④ … 継続率約85%
このように複数のRUSH状態を保持できるようになりました。またこのRUSHの移行率もRUSH毎に変化させたり、やり方次第では出玉性能も大きく変化させることが可能になります。
総量出玉に変化はありませんので、出玉の最大値という点においては今までと変わりはありませんが、その出玉の取り方に関しては今までよりも格段に広がり、今までよりも更に豊富なゲーム性や演出を搭載することが可能になりました。
例えば初当たりを非常に軽くして、一旦RUSHに突入してから引き戻し成功で段々とRUSHを強くしていくみたいなゲーム性とかが可能になりますので、低投資で遊べてヒキ次第で性能がドンドン高くなっていき最終的にはハイスペックをも凌駕する出玉を獲得できるみたいな機械も今までより遥かに作りやすくなります。パチンコのスペックがパチスロに近づいて行っているという方が近しいかもしれません。
これを契機に各メーカー、かなり趣向を凝らしたスペックが断続的にリリースされると思いますので、その時を楽しみに待ちたいと思います。
◆プロフィール
荒井孝太
㈱チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(https://chancemate.jp/)を設立。パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。