【コラム】5号機のヒット機種の後継機『Lバイオハザード5』を評価する!

投稿日:

パチスロは高単価傾向がますます強まっており、バランスタイプの重要性はさらに増しています。そんな中、5号機のヒット機種『バイオハザード5』の後継機がスマスロで登場する模様です。早速評価していきます(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

同機は純増2.5枚or4.0枚/GのAT特化タイプです。5号機のバイオ5でもあった小役履歴の概念があり、リプレイ3連以上、レア役複数回などが発生した場合にAT抽選が行われます。

通常時の流れは前述の小役履歴に加え、レア役で内部状態を上げ、CZ「パニックゾーン」に当選、CZ成功でAT当選を目指すのがメインのフローとなります。

また、通常時の新要素としては「増殖アイコン」があります。AT当選時に増殖上乗せが必ず発生するアイコンで、通常時の特定G数消化時に獲得抽選が行われるようです。

AT「ハザードRUSH」は50Gスタートが基本となりますが、AT当選時の3分の1で「インフェクション」と呼ばれる強ATとなり、G数上乗せ特化ゾーンを経由します。ATはG数上乗せタイプでお馴染みの増殖演出をもちろん搭載しています。

G数上乗せを重ねながら擬似ボーナス「エピソード」を目指すゲーム性で、当選時の4分の1で「シューティングバースト」の高確率「バーストゾーン」などに突入します。

最終的に目指す場所は10回目のエピソード到達で、到達後は有利区間が切れ、上位AT突入をかけた上位CZ「クライマックスウェスカーゾーン」に突入します。

上位CZ突入条件はエピソード到達のほか、1回のATで2,400枚以上獲得時、差枚数2,400枚完走時、AT終了時の一部でも突入します。ちなみに上位CZの成功期待度は60%です。

上位AT「プレミアムハザードRUSH」は純増枚数が4.0枚/Gで、セット継続に近いゲーム性に変貌します。レア役などでステージを進行させ、進行するたびに継続抽選が行われる仕組みです。

上位AT中もG数上乗せが発生しますが、上乗せしたG数は上位AT終了後の通常ATに加算されます。また、上位から通常ATに戻っても、純増枚数は4.0枚が維持されますので再度完走するチャンスです。つまりは60%で貫通していくタイプということです。

そして、こちらも5号機でありましたが、レア役確率が大幅にアップする「ウロボロスモード」も搭載しています。突入率は1/1780となっています。

重宝するバランスタイプ
導入比率は2~2.5%

本機はコイン単価3.2円、ATのTYは462枚、MYは2,972枚のバランススペックです。『LモンキーターンV』『Lモンスターハンターライズ』に近いスペックとなっていますが、周期×ポイントで止め時が難しいモンハンと比べると、客滞が悪くなる恐れと、150Gヤメが基本となる可能性があります。

AT中は、モンキーターンでいうレースの勝敗や、モンハンでいうバトルの勝敗といった熱くなれる展開は少ないですが、醍醐味であるG数上乗せの増殖の楽しさは中毒性があるので、広く受け入れられると思います。

5号機のバイオ5がヒットした要因のひとつは、設定6の出玉率が119.9%と当時の最高値だったことが挙げられます。スマスロ市場においては、万枚突破率の高い機種、コンプリート到達率の高い機種も多く、当時のようなスペックでの優位性には欠けますが、スペックバランスとバイオ5を再現したゲーム性は手堅いです。

総評としては、20円パチスロ総台数の2~2.5%を推奨します。モンハンがヒットしているなか、同じ筐体で登場する本機は期待値が高く、初動稼働は良いことが予想されます。導入台数に注文はつくものの、集客のためにも必ず導入しておきたい新台です。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

-コラム
-

© 2025 グリーンべると(パチンコ・パチスロ業界メディア) Powered by AFFINGER5