日遊協の人材育成委員会は12月19日、都内日本橋の三洋グループビルで「第20回人材育成フォーラム」を開催、30人ほどの人事担当者や店舗責任者などが参加した。
来年4月には、東京都でカスタマーハラスメントを防止する条例が施行されるなど、社会の関心を集めている「カスタマーハラスメント」をテーマとした今回のフォーラムでは、㈱デライトモア代表取締役の大熊三恵氏が講師として登壇。カスハラに対する基礎的な知識に加え、現場および人事担当者の対応方法などをレクチャーした。
大熊氏は、他産業の取り組みを紹介しながら、現場スタッフが被る精神的なダメージを軽減するために必要なこととして、「ストレスフリーな状態で、様々な状況を想定して繰り返しロールプレイングすることが大切。最終的なフレーズも具体的に決めておくことが必要で、それがないと現場は対応が難しくなる」と解説するなどした。
またフォーラムでは、アンダーツリー㈱人事部副部長の塩飽裕太氏が事例紹介として、今年9月6日に発出された同社の「カスタマーハラスメントに対する基本方針」について説明。基本方針制定に至った経緯や目的、運用事例などを紹介した。