東京ユニオンサーキュレーション(TUC)は12月11日、警視庁杉並警察署の協力を得て、東京・杉並区内のTUCショップで強盗対応訓練を実施した。都内では今年、TUCショップを狙った強盗未遂事件が2件発生しており、12月16日から1月3日の間に実施される年末年始特別防犯強化対策期間を前にショップ従業員の防犯意識の高揚と警察署との連携を図った。
訓練は、ショップ開店時を狙って刃物を持った犯人が背後から従業員を脅してショップ内に押し込み、現金を奪って逃走するという想定で行われた。従業員は非常通報装置の操作や110番通報、臨場した警察官への応対、防犯カメラの画像提供などを訓練。杉並署でも110番通報を受けて緊急配備を実施し、防犯カメラに写った画像を活用して逃走した犯人を検挙するまでの手順などを確認した。
訓練に参加した女性従業員は、「訓練と分かっていても足がすくんだ。急に襲われると、犯人の服装など、見ているようで覚えていなかった。訓練はすごく役に立った。これからも気をつけたい」と感想を話した。
訓練後に総括した杉並署生活安全課防犯係長は、TUCショップを狙った犯行は開店・閉店時が多いとして、出入り時は特に緊張感を持って周囲を確認するよう指導したほか、万が一の際には身の安全を第一に、迅速な110番通報を要望した。
訓練にはTUCや景品問屋、セキュリティ会社の関係者ら23名が出席した。