㈱ワンフォワード(東京都中央区)は11月20日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。負債総額は72億4,138万円(2023年5月期決算時点)。信用調査機関が伝えた。
同社は、2023年10月30日に民事再生法の適用を申請した大手パチンコホール企業・㈱ガイア(東京都中央区)の関連企業である。ワンフォワードは遊技機器の販売を主力として、近年ではコンサルティング事業も展開しており、2021年5月期には売上高約6億4,200万円を記録していた。
しかし、新型コロナウイルスの影響でガイアの経営は悪化し、ガイアおよびそのグループは2023年10月30日に東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請していた。これに伴い、ワンフォワードも東証スタンダード上場のJトラスト㈱(渋谷区)とのスポンサー支援に関わる基本合意を締結し、ガイアグループ全体の事業再編を進めていた。
その後、ガイアグループの事業再編に伴い、ワンフォワードの事業は縮小し、2023年3月期には売上高が4,618万円にまで減少していた。こうした状況の中で、ワンフォワードの事業再編が完了し、同社の役割が薄れたことから、特別清算の手続きに入ることとなった。