大阪府遊技業協同組合は12月2日、大阪市天王寺区の「シェラトン都ホテル大阪」で令和6年歳末防犯懇談会を開催した。
大阪府警察本部生活安全部の小林洋一部長は、行政講和の中で歳末警戒の重点課題である大阪府下の特殊詐欺について、「令和5年の認知件数2,600件に比べ600件増加して過去最多となった。被害金額は48億円で1日1,500万円を超える深刻な事態になった。還付金詐欺では大半がATMからの振り込みで、対策としては振り込み限度額を最小限に引き下げる助言をして欲しい」と述べた。
また、パチンコ業界の健全化に対しては、①釘曲げの不正改造事案②各種ガイドラインの順守を要請した。
これを受けて平川容志理事長は、「行政当局の評価により貯玉再プレイで、手数料を取ることが可能になったことは一筋の光である。不適切な広告については速やかに警告・指導して是正に努める」と応じた。
懇談会に引き続き、大阪府警察本部サイバーセキュリティー対策課の鎌谷輝明警視によるサイバー犯罪対策に関する講演が行われた。その中で「フィッシングメールによって奪われた重要なデータが、インターネットバンキングの不正送金につながっている。URLはクリックしない。個人情報は入力しないことが被害に遭わないことにつながる」と注意を促した。