遊技機運用のヒントになる「知見」「ノウハウ」を凝縮
機種評価のレポートは数あれど、単なる“予想屋”の域を出ないものも少なくない。㈱SUNTACが発行する機種分析レポート『TRYSEM CROSS』は、機種評価の本質に迫る独自の視点がポイントだ。
全国統計データ閲覧サービス『TRYSEM』は、各社のホールコンの垣根を越えて「真の業界平均」を迅速に把握できるのが特徴だ。クラウドと店舗システムの連携(※下図参照)により、どこからでも営業データを確認できる。市場統計データと自店データを組み合わせた機種分析や、秒単位の営業データ収集による客数分析が強みとなっている。
今回、ピックアップする『TRYSEM CROSS』は、『TRYSEM』の統計データを活用した分析レポートだ。原則月1回の発刊で毎回、トレンド機種やスペックカテゴリ、ゲーム性に焦点を当て、データ分析結果とポテンシャルを詳細に解説している。また、データの事実だけでなく、マーケティングに役立つ「知見」や「ノウハウ」も提供している点が特徴だ。
レポートの執筆者は、本誌連載でもお馴染みの㈱THINXの𠮷元一夢代表取締役。同氏は業界唯一の「統計士」の資格を持つデータ分析の専門家として幅広く活躍している。
データは食材
どう調理するか
業界には『TRYSEM』以外にもホールの営業データを把握するサービスが多く存在する。技術の進歩でサービスの充実化が進む一方、ホール営業者にとっての課題も少なくない。
𠮷元代表取締役は「データを十分に活用できていないホール企業が多いです。『TRYSEM CROSS』では、同じデータでも見方や見せ方を変えることで異なるインサイト(遊技者の隠れた本音)が得られます」と語る。
例えば、機種評価を行う際、アウトの実績データの高低だけで判断するケースが多い。しかし『TRYSEM CROSS』では、単なるアウトだけでなく、一人当たりのアウトや遊技時間も重視し、機種のポテンシャルを分析している。
「同じ4万発の稼働でも、一人当たりのアウトが高いほど、その遊技機を面白いと感じて打っているユーザーが多いと推察できます。プレイヤーの心理に沿った評価こそ、正確な機種評価と言えるでしょう」。
遊技者心理を可視化
独自の分析指標「Rv」
同社の機種分析は、主要6項目を基に偏差値分析による相対評価を行っている。この「6角形」が大きいほど、遊技機のポテンシャルが高いと判断する(※上図参照)。
中でも注目すべきは独自の分析指標「Rv」(※下図参照)だ。Rvとはリワードバリューの略で、「勝ちの魅力」を数値化したデータだ。
𠮷元代表取締役は「勝ち率と勝ち金額を掛け合わせて算出するRvは、基本的にその値が高いほど『勝ちの魅力』が高いと言えますが、加えて『遊び方の質(1人あたりのアウトや遊技時間、60分以上の遊技者割合)』とも相関関係が強く、プレイヤーはその機種を『楽しい』『魅力的』と感じていると判断できます」と語る。Rvは、スペックやデータだけでは測れないプレイヤー心理を評価するのに最適な指標だ。
精度向上による
ミスのない機種選定
これまで各機種のスペック分析に時間をかけていたホール関係者は、プレイヤー心理を想定した分析結果を把握することで、機種選定の精度を上げることが可能となる。
𠮷元代表取締役は「機種のヒット予測を100%の精度で行うことは難しいですが、ミスを減らし、より良い選定に役立てていただければと思います」と述べる。
分析レポート『TRYSEM CROSS』は以下から閲覧・入手可能なので、ぜひチェックしてほしい。
株式会社THINX
Tel.079-450-9286
https://www.thin-x.co.jp
▼『TRYSEM CROSS』を閲覧・入手できるサイト
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