【コラム】スマスロ『リゼロ2』の登場による定番機種の中古価格と稼働を分析する

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊／Re:ゼロから始める異世界生活2制作委員会
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前回は、新台供給が少ない時期は定番機種を揃えることを推奨しました。今回は、10月に登場するスマスロ『Re:ゼロから始める異世界生活season2』（以下、リゼロ2）が、定番機種に与える影響について考えます（文＝三木貴史／エスサポート代表取締役）。

『リゼロ2』登場で
影響を受ける機種は？

『リゼロ2』は最大AT純増枚数が9.0枚、コイン単価4.1円の高単価機に分類されます。現状、ホールでメイン機種として活躍している『Lからくりサーカス』と競合すると考えられるため、設置台数比率を再考することが必要になると思います。

一方、今一番稼働しているAT機である『Lゴッドイーター』については、まだ高設定を盛んに投入する営業は行われていませんが、設定6の出率が高く、今後、高設定を使う運用を行えば、間違いなく集客に繋がる機種です。高純増という点では『リゼロ2』と共通しますが、高単価機とバランススペックの中間に位置するため、共存していくと予想しています。

この2機種の中古価格への影響ですが、『からくり』は数度の再販が行われた影響で盆明け以降、少し飽和している様子が見られます。

先述の通り、『リゼロ2』と競合することが予想されるため、売却するホールも増えると見られ、これ以上の値上がりはしないと思います。『ゴッドイーター』については今後、再販が予想されていますが、価格は下がっても70～80万円までと思われるため、100万円前後なら購入してしまっても問題ないと考えます。

『L ToLOVEる』については、目押し不要の高純増ATで短時間勝負に向き、夜稼働が安定しています。こちらの機種も少なからず『リゼロ2』と競合してきますので、保有台数について再考する必要が出てくると思います。

『スマスロ北斗の拳』は、稼働も供給台数が安定しているため、中古価格相場は40～60万円のレンジで継続しそうです。バランススペックで比較的、年齢層が高い新台が登場すれば影響を受けますが、今のところそのような新台の予定は聞こえてきません。

その他、『沖ドキ！GOLD』や『沖ドキ！BLACK』といった沖スロや、『防振り』のような徐々にユーザー評価や中古価格が上がっているスルメ台についても、『リゼロ2』の影響はあまり受けないと考えています。

ちなみにですが、『Lモンキーターン』ですが、『北斗』と同じく、バランススペックでメイン機種としての立ち位置を確立しています。高設定を使えばユーザーの反応が良く、集客に繋がるため重宝されています。

こちらは『リゼロ2』ではなく、『L頭文字D2』と客層がかぶる可能性があります。稼働面が大崩れすることはないと思いますが、現状、150万円近い金額（8月末時点）で推移している中古価格については下落のタイミングは訪れるでしょう。

稼動への影響大の機種は
低貸コーナーで活用する

そして、『リゼロ2』の登場により、稼働に大きな影響がありそうな機種が『Lヴァルヴレイヴ』『L聖闘士星矢』『Lシンフォギア』『Lゲゲゲの鬼太郎』でしょうか。こうした機種は、低貸に移動させたいところです。

これらの機種に加え低貸コーナーでの活用を推奨したいのは、中古価格が下がると予想される『L押忍！番長4』『L戦国乙女』『Lワンパンマン』あたりです。低貸の機種構成を良化させるために是非とも活用してもらいたいと思います。

今後の中古相場と稼働、機種構成は、『リゼロ』の初動の動きによって大きく変化することが予想されます。10月中旬以降の変動に注目したいところです。