【コラム】ラッキートリガー×リユースに注目する理由とは?

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ラッキートリガーが導入されて約半年がたちましたが、既に市民権を得たといっても過言ではないような状況になりました。各メーカーはここまでの結果を予想していたのでしょうか?本日はそのあたりを含めまして言及していきたいと思います(文=荒井孝太/チャンスメイト代表取締役)。

・正直、期待以上?だったラッキートリガー

一部のメーカー開発者は別として、「正直ここまでユーザーに受けるとは思わなかった」という方が多い印象があります。いわゆるチャージ演出やラッキートリガー発動までの確率が悪すぎることや、ラッキートリガーの突入率や出玉部分におけるスペック計算上における制限等の不利な部分、またユーザー動向等が不確定要素も多かったため、様子を見ていたメーカーも少なからずあったように思います。

勿論、導入後の動きは皆さまご承知の通り、抜群の稼働結果を残している台も多く、出玉性能を追い求めるのであれば今やラッキートリガーは不可欠でしょうし、ホール機械決定権者はラッキートリガーの「あり・なし」で購入台数を変える方も少なくありません(勿論、ありの方が台数は多くなりやすい)。

・現場の過熱感は営業を通じて開発に伝わる

ラッキートリガーがあるだけで機械購入台数が伸びる傾向があるというのは、当然ながら早い時期に営業サイドから何らかの形を通じて開発に伝わります。

最近は特に販売台数が伸びない時代でもありますので、開発側としても何とかラッキートリガーを盛り込もうと躍起になったりするわけです。また、開発側としては当然、先々のスペックやラインナップは知っているわけですので「うちのメーカー、ラッキートリガー搭載できそうな機械はまだ数機種も先なんだけど、営業からの要求が日に日に強くなっていっている…」みたいなこともあったりするわけです。

それらの内容を受けて当然、役員等の承認を経てスペックを改変等し、新たにラッキートリガー搭載で作り直したりすることもありますが、それだと営業側の要求するスピード感に間に合わせることができません。

・メイン機のスペック変更機でラッキートリガー搭載?

そんなラッキートリガーを一番手っ取り早く搭載させるには、既存の完成した機械に新たにラッキートリガーを搭載する方法です。これであれば、機械そのものは完成しているので、そこにラッキートリガーのスペックと演出を新たに搭載すれば完成するわけです(勿論、そんなに単純ではありませんが…)。

例えば、ラッキートリガーに対応させやすい機械があったりします。上位RUSH搭載機何かはその最たる例だったりしますよね。また、ラッキートリガー状態は出玉性能が大幅にアップするため、継続率が大きくアップすることが多いため、変動は高速変動で演出数もそこまで多く保持していなくてもOK。みたいな、開発的にもスピード感をもって作りやすく持ってこいの内容だったりするわけです。

・ラッキートリガー×リユースはメリットが沢山

また後発スペック機は、「リユースが多い」といったメリットがあります。当然、価格が安いためホール側も買いやすく、しかもラッキートリガーという要素が新たにプラスオンされているためユーザー的にも通常の後発機よりも興味を持ってもらいやすいのです。

それに後発機はある程度メイン機の実績を見つつ開発、発売されるのが通常のため、実績機が多く開発的にもラッキートリガーを搭載することで更に面白くさせることができたと思える機械が多くあったりします。

ホールとしては価格が比較的、安価で買いやすく、ユーザー的にも実績機種で新たに新規演出+ラッキートリガーで楽しめつつも、機械価格が安いため多少の還元ももしかしたら期待ができる?ラッキートリガー×リユース機は今後、多くのメーカーから断続的に出される可能性が高めなので、少し注意深く見てもらえると良いかもしれません。

◆プロフィール
荒井孝太
㈱チャンスメイト 代表取締役

パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(https://chancemate.jp/)を設立。パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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