【コラム】パチンコ『LTまどか☆マギカ』が好調な“本当”の理由

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『P魔法少女まどか☆マギカ3』
ⒸMagica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project
ⒸMagica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
ⒸKYORAKU

皆様、はじめまして。本日から「WEBグリーンべると」にコラムを執筆させて頂くこととなりました㈱共闘ラボの畠中と申します。パチンコ機の新台分析や市場分析、遊技客動向などを主なテーマとして取り上げさせて頂く予定です。第1回目の今回は、今ラッキートリガー市場でダントツ人気の『P魔法少女まどか☆マギカ3』(以下、LTまどか☆マギカ)の、その人気の要因について考察させて頂きます(文=畠中太一/共闘ラボ代表取締役)。

『LTまどか☆マギカ』の一般的ではない好調な理由とは?

スペックとコンテンツが良いから…なのか?
なんかしっくりこない気も…
「LTまどか☆マギカ」が好調な“一般的ではない”理由をシェアします!

グループ①)
競合機種がなかったから!
LT搭載(新要素、新体験と体感)だから!

グループ②)
コンテンツが強い!
スペックがいい!
販売台数が少ないから!
演出が面白いから!

グループ③)
ツインハンドルだから!
新筺体だから!

グループ④)
メーカーが事前(リリース前)販促を超頑張ってくれたから!
メーカーが事後(リリース後)販促を超頑張ってくれたから!

グループ⑤)
その他の理由!

いかがでしょうか。これが理由だ! みたいな明確なものがあるわけではなく、複数の要因がミックスされた結果だよね、と思われた方が多かったと思います。実際そうですよね。一つだけの理由のわけがない。

もっと言うなら、中でも(グループ②)に強い印象を持たれた方が多いのではないでしょうか? でも、グループ②って、正直、あなたの感想ですよね?
ここで、グループ①の「競合機種がなかったから!」に注目します。
※お客様支持の高さ(=お客様の打ちたい意欲の高さ)と定義

【通常の入替サイクル(2週間おき)における機種の推移グラフ】

このグラフは通常の入替サイクルのときの機種の動きをグラフ化したものです。明らかに右肩下がりに推移していることがわかります。

【(5週の期間が空いた)LTまどか☆マギカの入替サイクルにおける機種の推移グラフ】

最初のグラフと比べて、明らかに推移が緩やかになっていることがわかります。これは「LTまどか☆マギカ」に限ってではなく、その期間におけるほとんどの機種がそうなっていることに注目しておきたいところです。

多くの場合、2週間おきに次の新台がリリースされます。そうなると、お客様は当該機種から次の新機種に興味が移ることになります。別の機種に打ちたい欲が移る、つまり当該機種の打ちたい欲が下がる(=支持率が下がる)ことになります。

逆に、2週間おきの新台リリースパターンが崩れて、次の新台までのリリース期間が開くとどうなるかというと…、上記のグラフが示すように

「当該機種の打ちたい欲が下がりにくい状態が続く」

ことになります。次の打ちたい欲を掻き立てられる対象機種がないので当然です。

『LTまどか☆マギカ』から学ぶ新機種で見るべきポイントの優先順位

今回の「LTまどか☆マギカ」はここが最大のポイントで、【初動支持率が高い=最初の打ちたい意欲が高い】状態がライバル機種のない状況の中で長く続いたんです。6/3 にリリースされた後、次の新台リリースまで5週の期間が空きました。加えて「LT×ライトミドル」というカテゴリ自体も競合機種が少ない状況だったこと。

さきほどお伝えしたように、初動支持率が高い数値(=リリース直後にメチャクチャ打ちたいと思う人が多い!)ということですよね?

そして、「LTまどか☆マギカ」はこの超絶打ちたい意欲の高いタイミングが、ライバル機種がない状況の中で、5週間続いたので、フル稼働している期間も長くなって、そうなるとお客様の間ですごい機種だという認知がドンドン刷り込まれ続けていく。

そうすると結果的に「LTまどか☆マギカ」はすごい機種だ、とガチっと周知されることになります。

このことから新機種で見るべきもっとも大きなポイントは、実は
① 競合機種の有無
② 新規要素
(今回であればLT搭載の有無)
(新枠、ツインハンドル)
③ 初動の高さ
(メーカー事前販促の手法、物量)
(コンテンツの認知度、強さ)
(販売台数の多さ)
④ メーカー事後販促
(メーカーの事後販促の手法、物量)
⑤ スペックがいい! 販売台数が少ないから! 演出が面白いから!

の順位になります。多くの場合、⑤が優先順位の上位になっていますが、これは間違った評価基準の認識と言えます。

⑤って、あなたの感想ですよね?

個人の感想ではなく、根拠に基づいた分析を行うことで、事前評価の精度を上げることは可能です。事前評価の精度があがると、必然的に売上があがることにもつながっていく!

そして機械は売上への影響度がマックスなので、機械評価精度が上がれば上がるほど、必然的に売上貢献度も上がり続けることになります!

わかります! 違和感がありますよね!? ただそういう今までにない“違和感”ってすごく大事だとも思いませんか?

今回のような別の違和感視点も加味してみることで、機械評価の枠を拡げて、売上幅もガンガン拡げていければと思います!

◆プロフィール

畠中太一
㈱共闘ラボ 代表取締役
関西大手営業戦略部、関東某塾の分析担当、地方のパチンコホール店長、兼焼肉店店長などを経て、パチンコ店サポート会社共闘ラボを設立。現在2,000名弱のオープンチャット「共闘ラボ 非常識なパチンコマーケティング道」では主に次リリース新機種について夜な夜な議論してます!
オープンチャット:「共闘ラボ 非常識なパチンコマーケティング道」
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