【コラム】パチンコ「新Cタイム」について言及する

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ニューギンから9月にリリースされるスマパチ新台『eキョンシー ライトミドル新Cタイムver』は、「新Cタイム」が搭載されております。本日はそんな「Cタイム」について、簡単なおさらいと今後、続々とリリースされるかも?しれない「新Cタイム」について言及したいと思います(文=荒井孝太/チャンスメイト代表取締役)。

■今までの「Cタイム」と「新Cタイム」

簡単な振り返りといたしまして、特定の条件下で発生させることができる「Cタイム」ですが、特定の条件とは、内部的に低確率&時短無し状態において発動させることができる時短のことで、その「Cタイム」による大当たり期待値は20%以内というように定められていました。このような条件のため、

・RUSH or 確変(ST含む)終了後
・特定回転数消化後(電サポ無し時短状態⇒通常状態へ)
・ラムクリ後

等々の様々な場面で活用することができた新機能のことです。しかしながら、大当たり引き戻し率が20%以内という厳しい制限があったため、ユーザーが大きく期待できるほどの引き戻し率ではないこともあり、またRUSH終了時に左打ちに戻しての1回転決着のスペックが多かったこと等も相まって、あまり広がることはありませんでした。

そんな「Cタイム」ですが、この度、大当たり期待値が50%以内まで新たに認められる事になりました。これにより、大幅にゲーム性を拡充することが可能になりました。

■引き戻し率が大きく変化したことによるゲーム性の変化とは?

今までは「Cタイム」そのものが大当たりに直結する割合が20%までということもあったため、複数回転数を「Cタイム」で表現することが不向きでした。要は、30回転しても引き戻し率が合算20%となりますと、1回転の重みがどうしても薄くなってしまいますので、それであれば最後の一撃(泣きの1回)という形で1変動を重くした方が良いだろうという判断が働いたと想像いたします。

『eエヴァンゲリオンのTypeゲンドウ』は「Cタイム」(通常確率)50回転の時短が付与されていましたが、あまり印象値的には良くなかったのは記憶に新しい所です。

しかしながら、「Cタイム」そのもので50%まで大当たり期待値を高めることにできるようになったため、パチスロの高確率ゾーン的な使い方も非常にやりやすくなったほか、(ゾーンそのものの期待値を50%近くまで引き上げることが可能に)パチスロでもあるような、特定のゲーム数消化にて激熱ゾーン突入的なスペックを搭載することも可能になります。

要は、大当たり期待値が大きく上昇することで、それに伴うゲーム性の幅が格段に広がります。今回、ニューギンから最速でリリースされる『eキョンシー』は、「Cタイム」の期待値を40%保持しているため、前述のような激熱ゾーン的な使い方をされており、突入に関しても、「通常時から」「RUSH終了後」「ラムクリ時」等々、様々な所から今までのパチンコに無かった新たなる状態を生み出すことに成功いたしました。

過去、パチスロ的なゾーンを再現するために、古くは潜伏確変をやったのはご承知の方も多いでしょうし、ランプや特賞信号でバレるため京楽産業.がランプ配列を工夫し、パッとみた目でわからなくしたほか、小当りカウンターを付けて、種アリか種ナシが全くわからない機械の作り方をしたのを覚えていらっしゃる方もいるかと思います。

それだけ、パチンコでパチスロのゾーン的なものを再現するのはある種、悲願であるともいえなくもないので、『eキョンシー』をはじめとして、今後の新たなる「Cタイム」が、パチンコの歴史を変えていくのか?も含めて、大きく期待したいところです。

◆プロフィール
荒井孝太
㈱チャンスメイト 代表取締役

パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(https://chancemate.jp/)を設立。パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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