九州地区遊技業組合連合会(以下、九遊連)は6月27日、鹿児島市の城山ホテルで第108回定時総会を開催した。
当日は291名の組合関係者が出席。事業概況の報告など全7議案を審議し、全て可決承認した。また議案の審議に先立ち、開催県となる鹿児島県遊協の健全化と発展に寄与した功労を称え、同県遊協の役員や事務局員など24名を表彰した。
総会の冒頭、九遊連の松尾道彦会長は「今年は大企業を中心に賃上げを実施するなど、インフレに向け転換しつつある。しかし我々の業界は貸し玉料金の値上げすらできず、営業によって生み出される利益の中から費用を捻出するしか手立てがない。厳しい状況が続き、全国の組合店舗数は5月末で6,183店舗にまで減少した。今後は、若い世代などの遊技人口を増やすためにも、パチンコの癒しや遊びの楽しさを追及し、魅力を発信しなければならない」と挨拶。業界活性化に向けた一致協力を呼び掛けた。
来賓祝辞では、全日遊連の阿部恭久理事長が登壇。「『遊びの力で心を元気に』、先日、業界としてのパーパス、すなわち存在意義を見つめ直し、言語化するプロジェクトの開始を発表した。プロジェクトを具現化するには依存問題対策、子ども車内放置防止活動、災害時における防災拠点化などの取組みを積極的に推進することで、自分達の町にホールがあって良かったと思われる存在として、より広く社会に認知してもらう必要がある。今後は今まで以上に業界の結束力が将来に向け大きな力となる」と述べ、九遊連の結束力に期待を寄せた。