広島県遊技業協同組合は6月21日、広島市内のホテルで通常総会を開催した。
延川章喜理事長は冒頭の挨拶で、昨年、組合創立60周年を迎えたことを踏まえ、「遊技業は元来、賭博とは一線を画した日本の伝統的な大衆娯楽として発展し、国民に幅広く愛され、親しまれてきた。この大衆娯楽を、今後は我々が次世代につなげていかなければならない。道は大変険しいが共に頑張っていきましょう」と組合員に呼び掛けた。
議事では、令和5年度の収支決算、令和6年度の予算計画など上程した全ての議案を可決承認した。あわせて開催した広島県遊技業防犯協力会連合会の通常総会では、加入金の引き下げに関する規約の一部改正などの議案を可決した。
来賓挨拶では、広島県警察本部の若林栄児生活安全部長が「ぱちんこ営業の健全化は安全安心な県民生活を確保する上で重要課題の一つであると認識している」と述べ、組合を中心とした業界健全化の取り組みに期待を寄せた。また、広島労働局労働基準部の伊達健司監督課長が働き方改革の推進などを要望した。
同じく県警本部・生活安全総務課の新宅武公課長補佐が行政講話を行い、安定したホール経営を行うためにも従業員等が特殊詐欺等の被害に遭わないよう注意を喚起したほか、法令遵守の取り組みとして、のめり込み・依存防止対策と広告宣伝の在り方について言及した。