【コラム】回るパチンコ台とラッキートリガーの親和性は高い

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7月に藤商事から『P貞子』、8月にSANKYOから『eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン再来‐白き一角獣と黒き獅子‐』と、両機種ともヘソサイズが通常よりも目に見えて大きくサイズとなっています。

このようなデカいスタートチャッカーは以前もサンセイアールアンドディより『P牙狼コレクション』や『P牙狼MUSEUM』でリリースされたことがありますが、今回は別々のメーカーより時を同じくしてリリースとなりました。本日は今、市場を席捲しているラッキートリガーに、このデカスタートを搭載した開発的な理由的なところを含めて言及したいと思います(文=荒井孝太/チャンスメイト代表取締役)。

RUSH=ラッキートリガーの『P貞子』

従来機は通常⇒RUSH⇒LTが一般的で、通常からLTに直接突入する機械であってもRUSH状態というのが別に保持しているのが普通なのですが、この『P貞子』は通常と超貞子RUSH(LT)の2パターンしか大きくは存在してないスペックとなっています。超貞子RUSHに突入しない大当りは3,000発が出て通常で終了というスペックになっており、そのほかは別途貞子チャージにて300発獲得が可能となっています。

確率が重めな『eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』

P機と同時販売のe機『ガンダムユニコーン2』ですが、こちらは初当り確率が1/349.9でRUSH突入率が50.5%と昨今のスペックの中では少しRUSH突入率の低さを感じるスペック構成となっています。

初当りの0.5%でLT状態突入、50%で通常のRUSHに突入し、通常RUSHは転落確率約1/100、大当り確率が約1/51.6となっており、どちらかに当選するまでRUSHは続き、転落しても残保留4個のチャンスあり(この辺りは従来機どおりですね)、RUSH中に大当りしたうちの4回に1回(25%)にて覚醒HYPERという名のLT状態に突入というスペックになっています。

そもそも投資とリターンは表裏一体

パチンコやパチスロにおいて、投資金額と出玉性能というのは基本的にはイコールになるものです。業界的にホールコンのデータで言うのであれば、等価の場合はTYとBサはイコールになります。そのため基本的な考え方として、投資金額がかさむ機械は出玉性能が高くなり、投資金額が低くなる機械は出玉性能は低くなってしまうわけです。これはパチンコ店の営業を考えた場合に至極当然の話です。

回るパチンコ台というのは回るが故に必然的に投資金額が少なく大当り確率まで到達することが可能になります。投資金額が少なく大当りするということは先ほどの話に当てはめると出玉性能はどうしても低くならざるを得ないのです。

昨今ではSNS等でスペックが拡散され高知識の方も以前よりも多く増えた印象もあり、回せるパチンコ台というのはスペックを比較すると明らかに見劣りするスペックとなってしまうことが多いのです。そこで、今回ラッキートリガーをうまく活用したわけです。

ラッキートリガーはどうしても突入率が低くなってしまいます(参照:好調なラッキートリガー機、7月にさらにスペック緩和へ)。そのため、デカスタートでグルグル回るスタート設計にしたとしても、ラッキートリガーそのものの突入率は決して高くないので、結果としてラッキートリガー突入までに投資金額がかさむことになります。また、そうであったとしても初当りまでの投資金額は軽くなるため、結果として打ちやすく、そして出玉性能も担保されるという両面において「デカスタート×ラッキートリガー」というのは親和性が高いと考えられるわけです。

どちらの機械もスペック的には非常に上手く作っていますので、デカスタートそしてラッキートリガーを組み合わせた両機が実際にホールに納品された後、どのような評価になるかは今から楽しみです。

◆プロフィール
荒井孝太
㈱チャンスメイト 代表取締役

パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(https://chancemate.jp/)を設立。パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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