【コラム】『押忍!番長』シリーズ最新作が待望のスマスロで登場、その評価とは

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今年のパチスロ市場を占う上で非常に注目される『押忍!番長4』がスマスロで登場します。パチスロが優勢と言われていますが、この機種の稼働次第ではパチスロ市場がさらに盛り上がりを見せそうです(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

『押忍!番長』シリーズのナンバリングタイトルとなるため、液晶演出も過去作を色濃く継承している点がまず目を引きます。番長シリーズの演出クオリティは過去作から高く、本機も演出はかなり作り込んでいるのではないでしょうか。

スペックは純増2.7枚/Gのゲーム数上乗せ特化型ATです。純増4.5枚/Gの上位ATも搭載していますがその突入頻度は低く、「上位ATにいれないと勝てない」ということはないようです。

通常時はG数解除とレア役による解除で対決や特訓に突入、擬似ボーナス当選を目指すシリーズ伝統のゲームフローとなります。AT直撃もありますが、その出現率に大きな設定差が設けられており、公表されている初当たり合算確率は、初当たり擬似ボーナス確率とAT直撃確率の合算数値とのことです。

通常時の規定G数到達では特訓に当選し、対決に敗北するとG数はリセットされます。レア役からの対決敗北はリセットされません。また、累積G数はカウントされており、699G消化で擬似ボーナス当選となります。

対決中もレア役やベルで勝利書き換え抽選が行われるため、自力感も豊富です。AT非当選時のボーナス後にはボーナス期待度50%以上の「押忍モード」に突入するため数珠連にも期待できる仕様です。

ATは初期G数50Gで、セット継続やセットストックの概念はないようです。AT中はG数カウンターとベルカウンターの2種類のカウントが行われ、どちらも規定ポイント到達で対決が発生。G数カウンター経由の対決勝利時はボーナス、ベルカウンター経由の場合はG数上乗せとなります。

有利区間がリセットされると「頂RISE UP」という32G間の報酬獲得ゾーンに突入します。報酬獲得確率は65%で、失敗しても通常ATへ突入するため、100%貫通仕様となっている点も特長です。

獲得報酬は「豪頂閣」と「教育的指導」のどちらかで、後者の場合は最高位までランクアップさせることができれば、超番長ボーナスを経由して上位AT「エンブレムモード」に突入します。獲得期待枚数は約3,500枚です。

現時点で想定される
懸念材料とは

想定される懸念点は、G数上乗せ特化タイプという点でしょうか。G数上乗せを繰り返していくことになりますが、大量G数を上乗せしたとしても差枚数2,400枚到達でエンディングを迎えるため、G数を没収されたような感覚があります。

しかし、先述の通り本機の場合は有利区間リセット後は100%で貫通し、なおかつ65%で上乗せ特化ゾーンにも期待できるため、その弱点も補われている印象です。

ATのTYは730枚、MY3,070枚とバランススペックの位置づけですが、MY単価が990枚と高いため勝てるイメージが湧く設計となっています。通常時、AT中ともに過去作に比べ対決発生頻度が高く、自力感もあるため、やれる感は十分です。

遊技していて楽しい台で、完成度が非常に高いためこれだけでも高評価できますが、販売台数は控えめのようなので、高稼働は約束されたものでしょう。

私が考える適正台数は、20円パチスロの8~10%、メイン機種として導入.運用したいところです。が、購入可能台数は限られてくると思いますので現時点の情報では「買えるだけ買う」としか言えない状況です。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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