【コラム】好調なスマスロ『Lモンキーターン』、今後の推奨設定を考える

スマスロ『Lモンキーターン』は、AT中の出玉を伸ばしていくシステムが楽しく、純増枚数がアップする上位ATは貫通タイプで高評価を得ています。今後増台を控える中、強化・育成していくための推奨設定を考えてみましょう（文＝三木貴史／エスサポート代表取締役）。

豊富な設定示唆を
どう考えるか

まず、AT初当たり確率ですが、設定1と2の差はほぼなく、奇偶による出方の違いは本機にはありません。設定が5段階のため、設定2と4の差が大きく、初当たり確率においては大雑把に、設定1、2と設定4、5、6で分かれる感覚でしょうか。

ここで記した実出率は複数の全国データの平均値（サンプル数:8万台）となっています。メーカー発表の出玉率と実出率を見ると、設定4まではメーカー発表値とほぼ同じで、設定5、6がそれぞれ2％ほど下回っています。

これに加えて本機には豊富な設定示唆要素が搭載されています。「AT終了画面のメダル」「AT終了画面のトロフィー」「特殊ラウンド画面」「AT中の獲得枚数表示」「ED中のボイス」「舟券の色」「激走チャージの終了画面タッチ」「弱レア役からのAT直撃当選」などです。

これらの中にも、設定判別要素の強弱があります。たとえば、「AT終了画面のメダル」は特定設定が濃厚となるものではなく、期待度アップという曖昧な示唆となっています。

一方、「AT終了画面のトロフィー」（銅:設定2以上、金:設定4以上、ケロット柄:設定5以上、虹:設定6濃厚）や「AT中の獲得枚数表示」（456枚:設定4以上、803枚:設定5以上、666枚:設定6濃厚）などは特定設定以上が濃厚となる示唆となります。その反面、出現率は低く、1日遊技して1回確認できるかどうかでしょう。

設置判別要素の中で、一番サンプル回数を稼げるのは「激走チャージの終了画面タッチ」です。1日打てばおそらく200回近いサンプル数となるのではないでしょうか。一番頻出するのは波多野（青）で、「落ち着くんだ」と「この気配は」の2種類があります。

後者は偶数設定期待度アップ（弱）となり、この2種類の選択割合によって設定が推測できるものとなっています。

これらを踏まえた上で、私が考える推奨設定は、設定1、4、5、6の4つとなります。もし設定5を投入するなら、イベント日などに全台設定5を投入して「設定5もある店舗」とユーザーに刷り込むことができれば、設定1も稼働しやすくなります。

メーカー発表の出玉率は設定5で110.2％あり、高設定狙いのユーザーにも魅力的な数値です。

平日なら客滞を上げて稼働を伸ばすため、設定4を多用することをおすすめします。稼働が落ち込んできたタイミングでは特にALL4の配分が効果的で、設定1、2とは明らかに異なる高稼働を見せてくれます。

設定変更時は天井が795Gから495Gに短縮されますが、朝一の周期抽選のG数のズレや、495G超えで設定据え置きがバレるため、毎日必ず設定変更はせざるを得ないことは最後に付け加えておきます。