パチンコ、パチスロ機の企画、開発志望者必見!
企画、開発の実態、そして開発者になるには!?

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パチンコ・パチスロ好きなら、きっとこんな疑問を持ったことがあるだろう。「この機種のATにこんな特化ゾーンがあれば」「このコンテンツの名シーンを使ったRUSHがあれば」といったものだ。遊技機の企画・開発の世界は興味深いが、その実態はあまり知られていない。今回は、遊技機がどのように生まれるのか、どんな職種が関わるのか、開発者になるために必要なことを詳しく解説する。興味のある方は必読だ!

◆企画、開発はメーカーだけの仕事ではない

遊技機の企画、開発は、一般的に遊技機メーカーだけが関わると思われがちだが、実際は複数の企業の協力で成立している。主要な役割は以下の通り。

・遊技機メーカー
パチンコ・パチスロの企画から開発・製造・販売までを行う。

・開発会社
ソフト開発を中心に各社の強み(デザイン・映像制作・プログラミング等)を活かして遊技機メーカーと協力関係にある。

・部品メーカー
パチンコ・パチスロの可動式役物や筐体ユニット等のハード設計を得意とし、遊技機メーカーと協力して遊技機開発を行う。

これらの役割は遊技機開発の成功に欠かせない。各企業は専門性を活かし、プロジェクト全体の成功に向けて連携する。

◆プロジェクト開始からホール導入まで最短2年

企画、開発の最初のステップは、新しい遊技機のアイデアを発案することだ。この段階では、市場のトレンド分析、ターゲットユーザーのニーズの理解、そして創造的な発想が必要となる。アイデアがまとまったら、企画書を作成。これには、機械のコンセプト、ゲームフロー、想定されるスペック、開発コストなども含まれる。

遊技機メーカー内で企画書が承認されると、開発プロジェクトが正式にスタートする。開発部門は、ゲーム企画、映像開発、ソフト開発、電子回路設計、機構設計など、様々な専門分野に分かれ、遊技機メーカーを中心に開発会社、あるいは部品メーカーが協力することで、各種の開発活動を進める。例えば、ゲーム企画部門は全体のゲームフローを制作し、映像開発部門は液晶画面の映像を制作するといった具合だ。

主だった開発部門とその役割は以下の通りだ。一見すると取っ付きにくい分野があるかもしれないが心配する必要はない。パチンコ・パチスロが好きであることが最低条件となるが、逆に言えば好きな人ならではの視点が、魅力的な遊技機を生み出すための不可欠な要素であり、開発者に最も必要とされるスキルとなるだろう。

ゲーム企画
遊技機の全体ゲームフローの制作を担当。つまり、遊技機がどのように機能するか、遊技のルール、特色あるゲーム性、出玉性能(スペック)設計などを企画する。企画書の作成からプロジェクト全体の監督など、開発の核とも言える重要な役割だ。

映像企画・映像制作
遊技機の液晶画面に表示される映像制作を行う。具体的には、アニメーション、グラフィックデザイン、エフェクト作成などが含まれる。ゲーム企画が制作した企画書や仕様書を基に、視覚的に魅力的な映像を作り出す。映像制作工程には役割も多く、デザインスキルだけでなく遊技者としての視点が活かせる職種も多いのが特色だ。

プログラマー(メイン・サブ)
ゲームのプログラム開発を担当。遊技機の動作を制御するメインプログラマーはゲームの仕様に合わせたプログラミングを行う。そのゲーム性を活かす演出面についてはサブプログラマーが、液晶演出やサウンド、ランプなどの制御を行う。ゲーム企画と映像開発の成果物を統合し、プレイヤーが実際に遊べる形に仕上げる役割だ。

パチスロ出玉設計
パチスロの出玉率の計算を行う。計算だけでなく、シミュレーターで算出した数値に誤りがないかの確認や、リール配列の作成などを行う場合もある。計算力の他にも規則や内規の専門性の高い知識が求められるパチスロ開発において重要な位置づけとなる。

パチンコゲージ設計
パチンコの盤面上のゲージ構成を考案する役割。パチンコのゲージ構成では、主に釘の配列や各入賞口の配置などを専用のCADを用い作成する。その後、実際に考案した盤面上で試打・検証を繰り返し完成させる。

機械設計
遊技機の物理的な部分、特に機械構造や部品の設計を担当。3DCADなどを使用して、遊技機の内部構造や役物のデザインを設計する。また、機械の耐久性や安全性にも配慮しながら、実際の製造に向けて設計を進める。

プロダクトデザイン
遊技機の筐体や盤面、パチスロのパネルなどのプロダクトデザインを担当。この部門は、2Dだけでなく3Dデザインに関する知識も必要とされることもあり、遊技機の外観やユーザーインターフェースのデザインを手掛ける。

回路設計
遊技機には数多くの回路基板がある。遊技者から見える部分ではないが、機械を制御するために必要不可欠な部分を設計・制作する役割である。電子回路には多くの電子部品を使用し、その上で、遊技機の安定した動作を保証できる設計を行う。

開発が完了すると、保通協で型式試験を受け、適合が認められた後に検定申請を行う。検定通過後、遊技機はパチンコホールに導入となるが、開発開始からホール導入まで最短で約2年かかるのが一般的である。

◆企画、開発者になるには今がチャンス!?

では実際、どうやったら企画、開発者になれるのだろうか。企画、開発者になるに当たって、現在はタイミングとして悪くない。

確かに、パチンコ業界は厳しい状況が続いており、遊技機の販売台数(ホールへの導入台数)が年々減少している。しかし一方で、市場全体の厳しい状況にもかかわらず、遊技機の開発プロジェクト数自体は大きく減少はしていない。これは、メーカーが新しい市場ニーズに応えるため、または既存のユーザー基盤を維持するために、絶えず新台の開発を求められているためだ。

開発プロジェクトの数が減っていないことから、引き続き、遊技機メーカー、開発会社は新しい人材を求めている。特に専門知識を有する人材が不足していると言われており、ある意味、企画、開発者になるには今がチャンスと言えるのかもしれない。

◆パチンコ・パチスロ好きが有利

何よりも、企画、開発者になるための必要な要素は、パチンコ、パチスロが好きであること。逆に言えば、その要素を持っているだけで、企画、開発の仕事を目指すにはとても有利ということだ。

主に必要とされるスキルや知識は以下の通り。
・企画、開発各分野の基本的なスキルと知識
・遊技機に関する知識
・業界の動向や規制に関する知識

実際、こういったスキル、知識はどこで会得すれば良いのか。現在、それが唯一、学べる場所がG&Eビジネススクールの開発系コースである。同スクールでは遊技機の企画、開発に興味を持つ人々に、業界に関する基礎知識や専門技術の提供のみならず、遊技機メーカーや開発会社への就職を目指す際に、徹底的なサポートも行う。在学中に企画、開発職への就職を実現するなど、多くの成功事例を生み出しており、企画、開発者を目指す人にとって心強い存在となるだろう。

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