国内人口の8割に当たる9,500万人が利用するLINE。これまでとは異なり、パチンコホールの広告が解禁された。この変化は、パチンコ業界にとって新たなマーケティングの機会となるのか? その可能性を探る。
月間アクティブユーザー9500万人
国内最大のユーザー数
SNSツールとして国内随一の利用者数を誇るLINE。月間アクティブユーザー数は9,500万人を数え、国内人口の約8割(高齢者層でも6割が毎日利用)をカバーしている。
LINEのトークルームなどでよく目にするLINE広告だが、ここにパチンコホールも広告を打てるようになったことを知る人はまだ多くない。LINEのビジネスポリシー上、ギャンブル業種の広告は掲載NGだが今年9月、ギャンブル業種からホールが除外された。最近、ホールの新台告知などをLINE内で見かけるケースが出てきたのは、このためだ。
幅広い属性による
ターゲティング配信
「今後の集客施策として、LINE広告を使わない手はないでしょう」と推奨するのは業界に特化した広告代理店・㈱シー・エフ・ワイの梶川弘徳代表取締役CEO。
LINE広告の優れた点は、上述の利用ユーザーの多さに加え、この豊富なユーザーの中から精度の高いターゲティング配信が可能となる点や、少額からでも広告配信が可能な点にあると同氏は説明する。
ターゲティング配信は、多くの店舗が活用しているLINE公式アカウントの友だち(会員)と連携できる点もポイント。例えば、店舗アカウントの友だちにのみLINE広告を配信したり、店舗アカウントをブロックしている友だちにのみ配信することもできる。また、LINE会員との連携だけではなく、店舗の会員データから電話番号をアップロードして配信することも可能だ。
早めの仕掛けが重要
試行錯誤が成功の鍵
WEB広告の選択肢にLINEが加わることについて、梶川CEOは「可能性は非常に大きく、まずやって見ることが大切です。効果を検証し、ダメなら止めても良い。広告の掲載に当たり、いきなり何十万円も予算をかける必要もありません」と話す。
広告は闇雲に打っても無駄打ちになりかねない。一方、配信精度の向上は、一朝一夕でどうにかなるものでもない。従って可能性の高いツールは特に、早め早めの仕掛けが必要ということだ。
また、配信する広告デザインについて、事前に頭に入れて欲しいポイントがあると話すのは同社WEBマーケティング事業部の植村拓哉デジタルマーケティングマネージャー。
「グーグルやヤフー、LINEに限らず、各メディアには独自の雰囲気、世界観があります。世界観に合わない広告クリエイティブでは、その広告を視認するユーザーの不信感を招きかねません」と警鐘を鳴らす。
各メディアの持つ雰囲気を尊重しながら、広告クリエイティブをカスタマイズすることが重要だ。その結果、ユーザーとの信頼関係を築き上げることができるだろう。
何れにせよ、ホールのWEBマーケティングの新フィールドとして、LINE広告の活用は無視できないトピックとなった。その力を最大限に活用することで初めて、今まで自店をアピールできなかった層へのアプローチが可能となるだろう。
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