【コラム】Twitter広告のすすめ

投稿日:2023年9月15日 更新日:

失敗しない売り場プロモーション㉒(文=野島崇範/株式会社プラスアルファ専務取締役)

今年5月にホールのTwitter広告が解禁
過去、私はTwitter(現X)の運用の優先順位はSNSの中で低い、と様々なところで発信してきました。それは、パチンコ店ではTwitter広告が不可能だったからです。どれだけ顧客反応を生み出すツイートを投稿出来たとしても、地域のお客様へ届ける手段がなかったため、パチンコ店の運用するTwitterと集客の相関関係はこれまで見受けられませんでした。

もちろん、イベントを示唆するような晒し屋と呼ばれるTwitterアカウントなど射幸性を刺激する発信であれば集客との相関関係はもちろん見受けられました。しかし、外部に頼ってばかりでは店舗のブランドは構築できません。そのため、店舗へお客様を呼び集める自社アカウントとしてのSNS運用は、地域のお客様に届くことが第一条件です。

そのためTwitterを優先的に運用するのではなく、商圏内に広告が可能なYouTubeやInstagramを推奨しておりました。

しかし、状況は一変しました。2023年5月にパチンコ店でTwitter広告が解禁されたのです。私はそこから一気にTwitter推奨派に変わりました。YouTube・Twitter・Instagramの活用がパチンコ店の集客において重要な時代に突入しました。

優れた拡散能力がTwitterの魅力
では、まずTwitterの特性を知るために他のSNSと比較して、Twitterは何が最も異なるのでしょうか。最も大きな違いは拡散能力です。リツイート機能(現リポスト機能)があり、さらにリツイートボタンは他のSNSと比較して、押しやすい設計となっております。

リツイートとはツイート(メッセージや画像・動画の投稿)を再びツイートすることです。 Twitterのリツイート機能を使うと、そのツイートをフォロワー全員とすばやく共有できます(※Twitterのリツイートが他のSNSではシェアと言います)。

約10年前にバズマーケティングという言葉がマーケティングの分野において登場しました。Buzzという言葉がその意味を保ちつつ形を変えて、2005年前後に専門業界以外で少しずつ「バズる」という言葉が使用されるようになりました。

2010年に日本版のTwitterにおいてリツイート機能が実装されてから、「バズる」という言葉の普及が進みました。情報が拡散しやすいSNSの代名詞がTwitterなのです。つまり、Twitterは拡散能力に長けたSNSなのです。

二次拡散以降は広告費が発生しない
そして、今回の本題です。Twitter広告はリツイート機能を備えた広告発信です。そのため、広告としてメッセージを届けたユーザーが発信内容を拡げたいと思えばリツイートボタンを押して、リツイートを押してくれたユーザーのユーザー(フォロワー)に届きます。そして、そのユーザーのユーザーが届いた内容を拡げたいと思えば、さらにリツイートボタンを押して、ユーザーのユーザーのユーザー(フォロワー)に届くことが可能となります。

最初の広告配信費は掛かりますが、リツイートボタンを押して拡散して届くユーザーに対しては費用が発生しないため、ここにTwitter広告の魅力が存在します。

上記のことをまとめると、Twitter広告は一次拡散までは広告費が課金されますが、二次拡散・三次拡散以降は費用が掛からずに、情報を届けることができます。

さらに、Twitterのアルゴリズムには年々変化が起きているため、従来通りの発信ではなく、発信方法を見直すタイミングに来ています。是非、このタイミングにTwitterの活用方法を見直してください。

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◆プロフィール
・野島崇範(のじま たかのり)
1983年三重県生まれ。北海道教育大学卒。全国のホールを年間1,000店舗以上調査し、その中から繁盛店に共通する法則を見つけ出し「伝達力」と定義。「伝達力」調査の分析に基づき、お客様立場の徹底と継続の重要性を、支援先ホールの全スタッフと共有する。また、売り場ランチェスター戦略の第一人者として、科学的に売り場の支援を実施。売り場の書籍「あなたの売り場、太っていませんか?」を発売。

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