全日遊連は7月4日、各都道府県遊協の理事長宛てに、パチンコホールにおける子どもの事故防止対策の再徹底について、文書で通知した。
既に同組合では、6月19日付けの文書にて、「子どもの事故防止特別強化期間」を7月から8月までと定め、ホール駐車場における子どもの事故防止に向けた各種対策の徹底を呼びかけていた。
しかし、6月5日の愛知県、7月1日の兵庫県のパチンコホール駐車場で子どもが車内に放置される事案が相次ぎ発生。何れも保護責任者遺棄で親が逮捕されるという事態になった。なお上記の事案では、駐車場巡回中のホール従業員の早期発見が、重大事故(死亡事故等)の未然防止につながっている。
同様の車内放置事案は今年度に入りすでに10件報告され、昨年度を上回る増加傾向にある。ホール駐車場での死亡事故は2017年7月以来発生していないが、万が一死亡事故が起きれば、業界の取り組みへの評価は失われ、社会からの厳しい批判を受けることになる。
そのため同組合では、各都道府県組合に対し、組合員ホールに今回の事案の概要を周知するとともに、子どもの車内放置事故防止対策活動、特に駐車場巡回活動の徹底を従業員に対して再度強調するよう求めた。