回胴遊商は5月23日、都内文京区の東京ドームホテルで、令和5年度通常総代会を開催し、役員改選で大饗裕記理事長の再選を決議した。大饗理事長は4期目に突入する。
総会では、役員改選に加え、事業計画案や収支予算案など、上程された10つの議案全てを承認。そのうち事業計画には、現在打刻申請や設置報告に運用している「オンライン提出システム」の、機歴管理システムへの統合や各種書類の電子化を検討していくことを盛り込んだ。また、納品時に貼付する確認シールは98万2,015枚、中古機流通時の確認証紙については33万4,947枚の発行をそれぞれ見込んでいる。
再選を果たした大饗理事長は、スマート遊技機の市場導入によって新しい時代に入っていることを強調しながら、販売業者の存在意義を確立していくことの重要性を指摘。さらに、現在課題になっているスマスロの動作確認がホール納品前にできない点についても言及し、「この事については、日電協としっかりと交渉を重ねており、正式に検査をできる器具を、今後供給していただく。現在、供給方法や細かいルール作りの話し合いをスタートしている」と述べ、スマスロの動作チェックに用いるメーカーが認定した器具を、今後各組合員が利用できる仕組みを整えつつあることを報告した。
行政挨拶を行った警察庁生活安全局保安課の坂ノ上圭佑課長補佐は、松下和彦保安課長の挨拶を代読。「警察としては、今後も業界の意見や要望に真摯に耳を傾けながら、課題解消に向けた業界の取り組みをしっかりと支援していきたいと思っている。引き続き中古機流通の健全な流通を確保していただくとともに、持続可能な流通システムの構築にも努めて頂きたい」と呼びかけた。
※大饗(おおあえ)理事長の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。