日遊協は4月20日、オンラインで「パチスロプレイヤー調査2022」に関する記者会見を開催。2022年のパチスロファン人口(参加人口)は、前年比16.1万人減の691.9万人との調査結果を発表した。
パチスロファンの人口は、過去8年間で2番目に低い数値(過去最低は2018年の659.5万人)となった。ファン人口の推移を遊技の頻度別で見ると、「週1回以上」遊技する層が前年から約54万人減少となる一方で、「月1~3回」遊技する層が約23万人増加。また、年代別では比較的高頻度で遊技する人の多い「30代」が前年の約213万人から約168万人にまで減少(22%減)する結果となっている。
遊技する回数が減った主な理由は、「勝ちにくい」が約4割と最多で、次いで「自由に使えるお金が減った」(37.7%)、「面白い機種がない」(28.2%)が続いた。一方、前年の調査では、理由として多かった「新型コロナウイルスの感染が気になった」については、30.5%から18.7%に減少しており、アフターコロナの環境に移行しつつあることがうかがえる結果となった。
また、2022年のパチスロに関する大きなトピックとしてスマートパチスロの登場が挙げられるが、今回の調査ではスマスロの遊技経験と遊技理由なども聞いている。スマスロの遊技経験については、現行プレイヤー層(2~3ヵ月に1回以上遊技)の約半分(51.8%)が「遊技経験」ありと回答。「一撃の獲得枚数に期待」(65.4%)や「高純増ATに期待」(44.0%)、「連荘に期待」(40.3%)を遊技理由に挙げる割合も高かった。
一方、スマスロで今後遊ばないと回答するユーザーも存在する。その理由については「有利区間の仕組みが好きではない」(32.1%)、「ボーナス・AT中が面白くない」(31.5%)といった声が多く挙がった。
調査ではまた、ライトユーザー層の獲得に不可欠な6号機ノーマルタイプについて、遊技経験とともに、ボーナス獲得枚数の納得度や、ノーマルタイプに期待する遊技機の仕様等について聞いている。
現状の獲得枚数については、42.4%が「納得できない」と回答。「納得できる」と回答した割合は23.1%にとどまっており、ボーナス獲得枚数に不満を感じる層が多いことがうかがえる。また、ノーマルタイプで期待する遊技機の仕様については、「5号機レベルのメダル獲得性能(最大448枚)」を挙げる割合が最も高く(48.7%)、次いで「パチンコの確変のような連荘性能」(45.5%)、「ボーナス中のボーナス抽選」(39.3%)、「ストック機能」(36.5%)が続く結果となった。
同調査は参加人口、参加頻度の経年変化を確認するとともに、遊技者の動向や考え方を把握し、パチスロ参加人口の維持、拡大のための基礎資料にすることを目的に実施。調査時期は2023年2月3日~10日にかけて行われ、有効回答数は事前調査が10,000サンプル、本調査では現行プレイヤー層から1,560サンプル、休止者層から520サンプルを集めた。