日遊協はこのほど、ファンアンケート調査を実施(ホール来店客が対象、回収サンプル数:4,110人)した。ファンの特性やプレー実態、ニーズなどの動向変化を把握することが目的だ。調査では、将来のホールにあったらいいと思うものに3年連続で「キャッシュレス」が最も多く挙がるなど、一般社会における電子決済の普及が色濃く反映されている。
高いネット取引需要
今後の重要な課題に
将来パチンコ店にあったら便利だと思う施設.サービスという設問に対して、最も多かった回答が、「キャッシュレスで遊技できるシステム」。遊技機に関する設問以外では、3年連続で最もファンの期待が寄せられているサービスで、回答率も前年より4.9ポイント上昇し、33.9%となっている。
そして、2番目に多かったのは、「インターネットショップを利用できる景品交換システム」(27.3%)となっており前年よりも7.3ポイント上昇。キャッシュレス化を求めるファンの声が、電子決済の普及やネット環境の進化によって、年々高まりを見せていることがうかがえる結果となった。
一方、交換景品に求める要素としては、「全国のコンビニの商品と交換できる引換券」(33・8%)が最も高く、次いで、「自宅にいながらインターネットで景品を選んで交換できる」(23.5%)、「全国のパチンコ店だけで使える、遊技や賞品交換できるポイント」(20.4%)の順となっている。こちらも、即座にニーズに答えることは難しいものの、電子商取引システム導入のニーズが高まっていることが理解できる。
また、今後のパチンコ.パチスロの継続意向理由についての回答では、「機種が面白いから」が27.1%と前年より6.1ポイント上昇して最も高くなった。
次いで、「遊びたい機種が置いてあるから、多いから」が3.4ポイント増の23.1%となり、報告書では、この調査結果を受け、「リリースされる機種の面白さが継続のモチベーションになっている」と分析している。
継続意向理由を世代や性別で分類すると、20〜40代の男性は、機種の面白さが動機として最も高くなっているが、50代、60代男性では、「店員の対応、態度がよいから」が上位に入っている。一方、女性は全世代に共通して、「同行者と一緒に楽しめるから」が上位に挙がっている。
今年最も遊んだ貸玉.メダル料金については、前年と比較し4円パチンコが3.9ポイント減の31.3%だったのに対し、20円パチスロが1.5ポイント増の31.7%と対象的な結果となった。全体の比率でもパチスロがパチンコを逆転している。6.5号機やスマスロなどで、パチスロ市場回復の傾向が数値に現れた格好となっている。