シーズリサーチは1月18日、「スマスロに関する遊技機調査」の結果を発表した。
スマートパチスロ(スマスロ)の導入が始まり、早2ヵ月。現在、『革命機ヴァルヴレイヴ』『HEY!エリートサラリーマン鏡』など計4機種で約7万台がパチンコホールで稼働している。遊技者はスマスロにどうような印象を持ち、今後のスマスロへの遊技意向はどうなのか、同社では昨年12月29日~今年1月4日にかけ、パチスロ遊技者にインターネットアンケートを実施。その回答結果をまとめた。
調査結果によると、パチスロ遊技者のスマスロ遊技経験は66.8%。およそ3人に2人が遊技経験済みだ。キッカケは「一度やってみたいと思ったから」という理由が最も多く、全体の58.1%が同項目を選択した。以下、「一撃の出玉が狙えそうだから」(50.4%)、「新台だったから」(29.0%)が続いた。
導入済み4機種の中で、最も多く打たれているのは『革命機ヴァルヴレイヴ』(スマスロ経験者の75.8%)という結果に。同機は遊技回数でも高頻度(6回以上遊技した人がスマスロ経験者の17.3%)で遊技した人が多かった。
一方、評価(良い+やや良い)で最も高い支持を集めたのは『HEY!エリートサラリーマン鏡』。半数以上(50.5%)が同機を支持した。
スマスロに対し「良い」と評価した人の中で、多く集まった評価ポイントは「出玉」と「ゲーム性」だ。『革命機ヴァルヴレイヴ』『バキ強くなりたくば喰らえ!!!』は出玉面の評価が最も高く、『HEY!エリートサラリーマン鏡』はゲーム性やコンテンツの評価が最も高かった。またスマスロの大きな特長である「メダルがなく遊技性が良い」という点については、スマスロ経験者の40%強が良いと評価している。
反対に、スマスロに対し「悪い」と評価した人の中で最も多かった理由は「出玉に期待ができない(吸い込みが激しい)」という項目。また、「負けたから(勝てる気がしない)」という項目も比較的、多かった。射幸性の高いAT機が多いという点と、メダルがなくなったことで出玉感が分かりにくかった点が、マイナス評価の背景と考えられる。そのため、出玉感を伝える施策も今後はより必要となるだろう。
今後のスマスロ遊技意向だが、「今後も打ちたい」と回答した肯定派は30.2%にとどまった。また「好きな機種が出れば打ちたい」という様子見派は39.9%、「今のところ打つ気はない」という否定派が17.3%となっている。
同社では「今後の発売も主にAT機がメイン。とはいえ、出玉に振り切ったスペックばかりでは、一時的に粗利は取れても、遊技者は荒さについていけないことで、スマスロ自体が低迷することも予想される。スマスロの未来を左右するのは、メーカーの『力量と情熱』にかかっており、これからの新台が重責を担っている。スマスロの初動は好調であるが、今後の動向に注目したい」と総括した。