ぱちんこ広告協議会(=PAA)は11月18日、都内港区のTKPガーデンシティPREMIUM品川で第6回社員総会を開催し、同会設立時から理事長を努めていた大島克俊氏に代わって、新たな理事長に平野輝寿氏(株式会社いなばNEXUS)を選出した。
総会後には、平野新理事長から7期目を迎える同会の活動方針発表や、POKKA吉田氏による記念セミナーが行われたほか、パチンコホールにおける広告宣伝の実態をまとめた「ぱちんこ産業広告動態調査2022」の概要が報告されるなどした。
それによると、ホール広告販促費の年間推計市場規模は、前年比50億円減の955億円、1台あたりの月額広告費は同181円増となる平均2,275円となった。調査結果について同会の広告宣伝WG担当で、東洋大学現代社会総合研究所の柳井猛晶氏は、「遊技機2万台を有する規模の企業では、年間で4,000万円増えた例もあったが、業界全体がシュリンクしていることを考えると、全体的な広告市場は縮小したと考えられる」と解説した。
また当日は、パチンコ・パチスロファンの拡大を目指し、新たな発想と消費者視点の新たな感性が組み込まれた広告作品を選出する「PAA広告大賞」を発表。審査員を務めた業界団体幹部のうち、当日は日遊協の西村拓郎会長、日工組の榎本善紀理事長、MIRAIの東野昌一代表理事らが会場に駆けつけて挨拶。それぞれが業界にとって、広告宣伝の持つ力や重要性について呼びかけるなどした。
一方、総会後に催された懇親会では、警察庁保安課の朝妻拓郎係長が臨席し、同課松下和彦課長の挨拶を代読。「広告宣伝の健全化は、正常な風俗環境を保持するために不可欠なものであるとともに、パチンコへののめり込み、依存の防止対策を進めるうえでも欠かすことのできないもの。業界自ら問題意識を持って取り組むことが重要だと考えており、引き続き、貴協議会がそのなかで大きな役割を担い、推進することを期待している」と述べるなどした。