スマートパチスロが11月21日から全国で営業解禁となりました。新しい市場の登場です。しかしながら、未だ対象機種は4機種と少なく、専用ユニットについても昨今の部材供給問題等があり、パチスロ全体の約4.5%程度のスタートとなりました。よって現在、スマスロ評価には時間が掛かり、そのポテンシャルも未知数ですが、期待の大きさは業界関係者、ホール、ユーザーからも十分感じられるところです。
特に初日の営業後は、予想以上の高稼働を実現し、多くの業界関係者が胸を撫で下ろした模様です。しかし、ホールの中にはこのスマスロから搭載必須となった、差枚数19,000枚到達で遊技機が停止する「コンプリート機能」を告知に利用し、後日、発生画像を告知して大きく射幸を煽っている状態があって、早くも問題視されています。また、多くのホールは未だ「スマスロ未導入」状態で、明らかに顧客が流出している状態も特徴的です。
一方ユーザーは、若年層を中心にホール設置前からスマスロの認知度は非常に高く、ゲーム性や出玉仕様についても周知されており、遊技する上で大きな問題はなかったようです。特に出玉性能の高さは特筆すべき点で、このまま一気にスマスロに置き換わることを期待している意見が多い、とのことです。
しかし反対に、金銭負担は従来の6号機と比べて非常に重く、一撃性を秘めている反面、ハマりが深くて「ついていけない・気軽に遊べない」という声もあって、その問題は複雑な模様です。
まだスマスロが導入されたばかりで評価は難しいのですが、前述した通り「スマスロ未導入」店舗から流出した顧客は地域一番店のホールが吸収、高稼働を実現しています。一方、このスマスロ導入タイミングが「勝負どころ」とばかりに巻き返しを狙った二番手・三番手のホールは、まだ十分に顧客を奪還できず、苦戦を強いられています。
これは、スマスロ導入前の、日頃の営業から得られる「信用・信頼」に起因するものと考えられ、今後はユーザーの期待に対応すべく、他店よりも高設定を多く投入し集客に努めるホールは増える、という関係者の予想もあります。
これから年末にかけホールは、スマスロ中心に「高設定運用」でユーザーの信頼を勝ち取り、来年以降の営業で集客を有利に進める、という作戦のお店が多く出てくるでしょう。一方、しばらく顧客の関心は「スマスロ」に集中し、特に「未導入店舗」の顧客離反は続くでしょう。遊技機・専用ユニットの安定供給実現が望まれるところです。
文=とある店舗の管理人